概要
- イランのミサイル発射能力は開戦後に大幅に低下し、来週以降は意味をなさない水準に達するとの見方が示された。
- ただし、イランが月1万機の生産が可能なドローンと5000発超の機雷を活用し、ホルムズ海峡封鎖を継続し得ると伝えた。
- 現在のペースでドローンを発射すれば1カ月以内に枯渇し得るが、戦術開発次第でホルムズ海峡への脅威が1年超続く可能性があるとの懸念が提起されたと伝えた。
期間別予測トレンドレポート


ミサイルを60%喪失したイラン、ドローン・機雷を投入
イラン戦力を分析
イランのミサイル攻撃回数は90%減
早ければ来週にも発射能力喪失も
ドローン約1万機・機雷約5000発を活用
ホルムズ封鎖の長期化の可能性
先月28日に勃発した米国・イスラエルとイランの戦争は6日目に入り、イランのミサイル発射能力は大幅に低下した。だがイランは5日(現地時間)、ホルムズ海峡から900km以上離れたタンカーを無人ドローンで攻撃するなど、攻撃範囲を広げている。今後の戦況と長期化の可能性は、イランの戦争遂行能力に左右されるとの分析が出ている。
◇大きく低下したミサイル発射能力

これまで米国と中東諸国にとって最大の脅威だったイランの弾道ミサイル発射能力は低下した。ドナルド・トランプ米大統領はこの日、ホワイトハウスで開かれた行事で「イランがミサイルを撃てば、4分以内に発射台を攻撃している」と述べた。続けて「対空兵器と防空網は排除され、空軍ももはや存在しない」とし、「(イランの)ミサイルと発射能力はそれぞれ約60%、64%減少した」と主張した。
イスラエルも同様の分析を示している。エヤル・ザミール・イスラエル国防軍(IDF)参謀総長は「イランの弾道ミサイル発射基地の60%、防空システムの80%を破壊した」と明らかにした。中東地域の米軍を統括する中央軍(CENTCOM)によれば、イランの弾道ミサイル攻撃は開戦初日と比べて90%減少した。
焦点は、弾道ミサイルを発射できる発射台が大幅に減っている点だ。発射台がなければ、イランが保有する2000発以上の弾道ミサイルも役に立たない。制空権を掌握した米国とイスラエルは、移動式ミサイル発射台が坑道などから出るたびに破壊していると伝えられた。「来週を過ぎれば、イランのミサイル発射能力は意味をなさない水準に達する」という分析が出る理由だ。
◇ドローンと機雷が長期化要因
問題は、中国やトルコと並びドローン先進国と呼ばれるイランの攻撃用ドローンだ。イランは月1万機のドローン生産能力を持つとされる。30kgの爆弾を搭載し約2000kmを飛行して中東全域を攻撃できるシャヘド・ドローンだけでも1万機以上を保有している。これらのドローンは専用の発射台がなくてもどこからでも発射できる。イラン全土の地下に隠されたドローン工場をすべて見つけ出して破壊するのも容易ではない。
一方、タンカーはドローンにとって格好の標的だ。ホルムズ海峡やペルシャ湾などに浮かぶ数百隻のタンカーをドローン攻撃から守るのは、事実上不可能だ。
イランが保有する機雷5000発以上も、ホルムズ海峡封鎖を長期化させ得る変数だ。イランは直近3日間で艦艇24隻を失い、海軍力を事実上喪失した。それでも機雷の敷設は軍艦なしでも小型船舶や小型潜水艇で行える。軍事消息筋は「機雷は一度敷設すると除去が難しい兵器だ」と説明した。
もっとも、戦争遂行の過程で確認されたイスラエルなどの情報能力を踏まえると、イランのドローン生産能力などは急速に縮小する可能性が高い。現在のペースでドローンを発射すれば、イランのドローン在庫は1カ月以内に枯渇するとの評価もある。だがイランも戦争遂行の過程で、より少ないドローンを効率的に活用する戦術を開発していると伝えられる。これにより、ホルムズ海峡に対するイランの脅威は1年超続くとの懸念が提起されている。
キム・ドンヒョン記者 3code@hankyung.com

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