上昇が続く米国債利回り…個人投資家の踏ん張りでも「KOSPI下落」懸念

出典
Korea Economic Daily

概要

  • 米国・イラン戦争の余波で米国債の中・長期利回りが急騰し、インフレ再燃への懸念が強まっていると伝えた。
  • 中東の緊張激化と原油価格の急騰で、韓国国債の中・長期利回りまでそろって急騰し、債券市場のボラティリティが拡大しているとした。
  • 長期金利の上昇が、海外投資家の韓国株比率の縮小KOSPI下落、成長株の収益性悪化につながり得るとの見方が出ていると伝えた。

期間別予測トレンドレポート

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中東戦争の余波、米国債の中長期利回りが上昇

国債利回りも急騰

Photo=Shutterstock
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米国・イラン戦争の余波で、米国債利回りが急増している。リスク回避心理が強まった影響だ。とりわけインフレ再燃への恐怖が市場を覆い、長期金利まで上昇している。韓国国債利回りも連日上昇しており、KOSPIの下落につながりかねないとの見方も出ている。

15日、金融投資業界によると、13日(現地時間)の米国債2年物利回りは3.734%と、昨年8月21日(3.792%)以来、約7カ月ぶりの高水準を付けた。10年物利回りも2月末比で29.5bp上昇した4.285%を記録した。30年物利回りは29.5bp上昇した4.908%で、5%目前に迫っている。

足元では、イランとの交戦を受けた国際原油価格の急騰と、FRB(連邦準備制度理事会)の利下げ期待の後退により、米国債利回りが全般に上昇したとの見方が出ている。

米国債利回りは総じて上昇したものの、1年以下の短期金利は上昇幅が相対的に小さかった。1年物利回りは2月末時点の3.477%から、13日に3.644%へと16.7bp上昇した。

短期物より中・長期物の利回りが速いペースで上昇する「ベア・スティープニング(bear steepening)」が生じた格好だ。市場が金融政策よりも、長期的な財政健全性など構造的問題をより大きく織り込み始めたためだ。中東の緊張が拡大し、エネルギー価格の上昇がインフレを再び刺激する可能性が指摘されたことが背景にある。

こうした物価の不確実性に加え、今後、戦争に伴う米国の財政赤字拡大や国債発行増の可能性が、長期債保有のリスクを一段と高めた。これに対するリスク補償である「期間プレミアム」が織り込まれ、長期金利を押し上げた。

ドナルド・トランプ米大統領はFRBに対し、直ちに利下げするよう圧力を強めている。ただ市場では、イランとの戦争が続く限り、国債長期金利の上昇が続く可能性が高いとみている。

中東の緊張激化に伴う原油高で、韓国国債利回りも上昇した。金融投資協会によると、13日時点で韓国国債3年物利回りは3.338%と、2024年6月以降で1年9カ月ぶりの高水準に達した。先月27日には3.041%だったが、3月に入って上昇に転じ、半月で0.297%ポイント急騰した。

韓国国債5年物利回りも13日に3.556%と、同期間に0.278%ポイント上昇した。10年物利回りも3.701%と0.255%ポイント上昇し、長期物利回りがそろって急騰した。韓国国債利回りが連日上昇するなか、債券の貸借取引残高も6日に史上初めて200兆ウォンを超えた。13日も195兆ウォンと同水準を維持している。

市場では、国債市場のボラティリティが高まれば、海外投資家がリスク資産の比率を下げる過程で韓国株の比率を引き下げ、各種悪材料にもかかわらず個人投資家の買いに支えられて維持されているKOSPIが下落し得るとの見方が出ている。特に長期金利の上昇は、企業の全般的な収益性を悪化させ、将来利益の比重が高いテック・バイオ産業など成長株の価値にもマイナスの影響を与える可能性がある。

パク・スビン ハンギョンドットコム記者 waterbean@hankyung.com

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