概要
- ビットコインのシャープレシオがマイナスに転じ、短期的にはリスク当たりの収益性悪化と価格の弱さを示すシグナルと解釈されると伝えた。
- アルフラクタルとオンチェーン指標の長期保有者MVRVの分析によれば、過去の事例では現在の局面が長期の買い・蓄積局面と重なり得ると述べた。
- メディアは、ビットコインが6万8000〜7万4000ドルのレンジで方向性を決める可能性が高く、レンジを抜ければ追加調整か短期上昇の再開かが分かれ得ると伝えた。
期間別予測トレンドレポート



ビットコイン(BTC)市場で、リスク当たり収益を示す「シャープレシオ(Sharpe Ratio)」がマイナスに転じたことで、市場の方向性をめぐる解釈が分かれている。短期的には価格の弱さを示すシグナルと受け止められる一方、過去のサイクルでは長期の買い機会が形成された局面とも重なっていたとの見方が出ている。
16日、暗号資産(仮想通貨)専門メディアのコインドゥによると、オンチェーン分析企業アルフラクタル(Alphractal)は、最近ビットコインのシャープレシオがマイナスに低下したと分析した。シャープレシオは投資収益をボラティリティで割った指標で、リスク調整後リターンの評価に用いられる。
一般にこの指標がマイナスへ転じると、リスク当たりの収益性が悪化したことを意味すると解釈される。実際、過去の事例を見ると、ビットコインのシャープレシオがマイナスに落ちるたびに、市場が短期の弱含み局面に入るケースが多かった。
ただし、この局面が必ず下落相場につながるわけではないとの分析もある。アルフラクタルは「過去データを見ると、シャープレシオがマイナスに転じた時点が、長期投資の観点では主要な買い場と重なった例も多い」と説明した。短期的には下落が続く可能性があるものの、長期投資家にとっては市場がボトムを形成する過程である可能性を示す。
チャート構造でも警戒シグナルが出ている。暗号資産アナリストのメルリイン・ザ・トレーダー(Merlijn The Trader)は、ビットコインが約7万1000ドル付近で上昇パターンを形成していると分析した。このパターンは過去2回いずれも価格下落につながった前例があるという。
同分析によれば、ビットコインが約7万4000ドルを上回って引けた場合、弱気パターンは無効化され得る。逆に約6万8000ドルを下回ると弱気構造が強まり、次のサポートは約6万2000ドルが示される。
オンチェーン指標でも類似のシグナルが観察される。アナリストのジョアン・ウェドソン(Joao Wedson)は「長期保有者の未実現損益比率を示す『長期保有者MVRV(Long-Term Holder MVRV)』指標が、サイクルのボトムで見られた蓄積局面に徐々に近づいている」と分析した。
この指標は、155日以上ビットコインを動かしていない長期保有者の平均未実現損益を測定する。過去のサイクルでは同指標が0.67〜0.78のレンジで底を形成しており、次の主要な蓄積局面は約0.85水準となる可能性が指摘される。
メディアは「現在のビットコインは約6万8000〜7万4000ドルのレンジで方向性を決める可能性が高い」と伝えた。この範囲からどちらの方向に抜けるかによって、短期上昇の再開か追加調整かが分かれる可能性があるという。

Minseung Kang
minriver@bloomingbit.ioBlockchain journalist | Writer of Trade Now & Altcoin Now, must-read content for investors.





