経済協力開発機構(OECD)「AI、年0.4%ポイントの成長寄与…サプライチェーン崩壊ならGDP5%減」 [APEC 2025]

ソース
Korea Economic Daily

概要

  • OECDは AI が今後10年間、年間の 労働生産性 を最大0.4%ポイントまで押し上げる可能性があると明らかにした。
  • サプライチェーンの崩壊や 生産の国内回帰 などは世界の 実質GDP を5%以上減少させるリスクがあると伝えた。
  • APECのCEO調査では、CEOの半数以上が AI投資の拡大サプライチェーンの多様化デジタル化 に取り組んでいると明らかにした。

'慶州 APEC CEOサミット' 演説

写真=韓国経済TVニュースYouTubeキャプチャ
写真=韓国経済TVニュースYouTubeキャプチャ

マティアス・コーマン 経済協力開発機構(OECD)事務総長は29日、慶州の芸術の殿堂で開かれたアジア太平洋経済協力(APEC)CEO(最高経営責任者)サミットに出席し、「今後10年間、人工知能(AI)は年間の労働生産性を最大0.4%ポイント押し上げるだろう」と述べた。関税導入に伴うサプライチェーンの不安については「生産を国内に戻す方式は世界の実質国内総生産(GDP)を5%以上減少させるだろう」と警告した。

コーマン事務総長はこの日「グローバル経済の課題と直面する問題」をテーマに行われたセッションで、このようなOECDの見通しを発表した。彼は「世界経済は今年上半期に年率3.2%の成長率を維持し、驚くべき回復力を示しているが、来年は2.9%に鈍化するだろう」と述べ、「貿易障壁がさらに高まるか政策の不確実性が長期化すれば生産コストが増え、投資と消費が抑制されて成長率がさらに低下する可能性がある」と指摘した。

彼はアジア太平洋地域は中間財の貿易依存度が高いため、関税などによるサプライチェーンの不安でより大きな打撃を受けるだろうと見ている。彼は「世界の4800余りの品目を分析した結果、1990年代後半以降、輸入の集中度は約50%増加しており、それに伴いサプライチェーン断絶のリスクも大きくなった」とし、「生産を国内に移す方式は新たな脆弱性を生み出し、世界の実質GDPを5%以上減少させる可能性がある」と述べた。各国が関税の壁を高め、海外へ移転した工場を国内に戻そうとする動きを指摘した発言だ。

彼は「地域ごとに供給者を多様化し、特に重要な物資や資源について単一の国に過度に依存してはならない」とし、「より回復力のあるグローバルなサプライチェーンを構築すべきだ」と述べた。

AIに関しては「(生産現場での)導入が遅くてもAIは今後10年間で年間の労働生産性成長に0.2〜0.4%ポイント寄与するだろう」とし、「この恩恵を最適化するには中小企業に対してAIをより確信させる必要がある」と述べた。さらに「そのために技術能力を強化し、より競争力ある人工知能のエコシステムを育て、低コストでより良いサービスを提供するよう奨励すべきだ」と付け加えた。

同じセッションで登壇したデイビッド・ヒル デロイト・アジア太平洋CEOは「APEC地域にいるCEO1200人を対象に実施した調査の結果、回答者の半数以上がAPEC地域の成長寄与が19%から37%に倍増すると答えた」とし、「42%は3年後の成長の主な原動力はイノベーションと新製品になると回答した」と述べた。

この調査によれば、回答者の半数以上が現在50%以上がサプライチェーンの多様化を模索しており、51%はサプライチェーンのデジタル化と自動化に投資しているとした。AIに関してはCEOの半数以上がAIへの投資と支出を拡大していると答え、60%は既にAIの恩恵と投資の効果を実感していると答えた。

慶州=ヤン・ギルソン記者 vertigo@hankyung.com

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