概要
- 日本政府による円買い介入の可能性と、円高・ドル安がビットコインとの相関を通じて世界的なボラティリティを高め得ると伝えた。
- 円高局面では、円キャリートレードの巻き戻しとレバレッジ・ポジションの整理が、ビットコインを含む暗号資産市場の急激なボラティリティを誘発し得るとした。
- 円買い介入が現実化した場合、短期的にはリスク回避姿勢でビットコインが下押しされ得る一方、その後のドル安と世界的な流動性拡大局面では、ビットコインが恩恵を受ける資産として浮上し得ると伝えた。

日本政府が円買い介入の可能性を示唆するなか、世界の金融市場全体の変動性が高まるとの見方が広がっており、ビットコイン(BTC)との相関にも市場の関心が集まっている。
25日(現地時間)、BeInCryptoは「最近、日本の首相が円の動きを『異常』だと述べた後、ドル/円相場は短期間で急落し、円高が進んだ。こうした流れは過去の事例を踏まえると、ビットコイン市場にも直接影響を及ぼし得る」とした上で、「円高が進みドルが下落基調に転じると、世界的な流動性が拡大する傾向があり、これは中長期的にビットコインにとって追い風となる環境として作用してきた」と伝えた。
ただし、短期の動きは異なり得るとの指摘もある。円高局面では、円を借り入れてリスク資産に投資する『円キャリートレード』が急速に巻き戻される可能性が高い。この過程でレバレッジ・ポジションの整理が伴い、ビットコインを含む暗号資産市場で急激なボラティリティが発生し得るという。実際、2024年8月の日銀による小幅な利上げ局面でも、円高への転換とともにビットコインは短期間で大幅な調整を余儀なくされた。
市場関係者は今回の局面でも同様のパターンを警戒している。円買い介入が現実化すれば、当初はリスク回避姿勢が強まりビットコインが下押しされる可能性がある一方、その後ドル安が本格化し世界的な流動性が潤沢になれば、ビットコインが再び恩恵を受ける資産として浮上し得るとの見方だ。とりわけ、ビットコインは『ドル代替資産』あるいは世界的な流動性に敏感な資産として認識されているだけに、為替環境の変化が価格動向の主要な変数として作用する可能性が高いとされる。
結局のところ、今回の円を巡る材料は単なる為替ニュースにとどまらず、ビットコインの短期的なボラティリティと中期的な方向性の双方を左右し得るマクロ要因として浮上している。市場では、円高への転換がどの程度のタイムラグでビットコインに織り込まれるのかに注目しており、金融政策と暗号資産の相関が改めて試される局面になるとの見方が出ている。




