[分析]「ビットコイン、年間で上昇して終えるには6%台の回復が必要」

ビットコイン(BTC)が残りの取引日で目立った反発が出なければ、今年は半減期後として初めて年間で下落して終える可能性があるという分析が示された。

29日（現地時間）、市場アナリストのアレックス・パークリンは最近「ビットコインが年間の上昇で終えるためには約6.24%の追加上昇が必要だ。これを満たさなければ、半減期後として初めて年間の陰線を記録することになる」と述べた。ビットコインは10月初めに125,000ドルを上回る史上最高値を記録したが、その後急激な調整で上昇の流れが止まった。

現在、ビットコインの価格は高値と比べて約30%低い水準で取引されている。11月には80,000ドル付近で短期の底を形成したが、反発の勢いが限られているため、上昇相場が終わったかどうかで市場の見方は分かれている。一部は調整局面の延長と見ている一方、別の面では新たな弱気相場への突入の可能性を指摘している。

技術的にはビットコインは11月以降365日移動平均線の下で推移しており、2023年から続いていた構造的な上昇トレンドが損なわれている状態だ。年末に向けて流動性が低下する中で、短期の方向性はマクロ環境の変化により敏感になっているとの評価が出ている。

市場参加者の関心は米連邦準備制度理事会（FRB）の金融政策の行方に集まっている。FRBは2025年に3回にわたり0.25%ポイントの利下げを実施したが、12月の連邦公開市場委員会（FOMC）以降、ジェローム・パウエル議長は今後の政策経路について慎重な姿勢を示した。

シカゴ・マーカンタイル取引所（CME）のFedWatchによれば、来年1月に追加の利下げを予想する確率は20%にも満たない水準だ。利下げ期待が制限される状況でビットコインが年末の反発に成功できるかどうかは依然として不確実だという評価が続いている。