概要
- ビットコイン(BTC)が9万1000ドル、9万ドル水準を下回り、リスク回避姿勢とハイテク株の軟調のなかで調整圧力を受けたと伝えた。
- 金、銀など伝統的な安全資産が過去最高値を更新して堅調さを維持するなか、ビットコインの資産性格を巡る論争が再燃したと明らかにした。
- 市場は、ビットコインが短期的にハイテク株、ナスダック100、インベスコQQQと連動する可能性と、ストラテジーによる追加のビットコイン購入の有無に注目していると伝えた。

ビットコイン(BTC)はアジア時間に記録した上昇分をすべて吐き出し、9万1000ドルを下回る水準へ反落した。世界の金融市場でリスク回避姿勢が強まるなか、ハイテク株の軟調と重なって調整圧力がかかったとの見方が出ている。
12日、暗号資産(仮想通貨)専門メディアのコインデスクによると、ビットコインはアジア取引時間中に9万2000ドルを上回ったものの、欧州時間に入ると急落し、9万ドル近辺まで押し下げられた。
市場では、ジェローム・パウエル米連邦準備制度理事会(Fed)議長とトランプ大統領の緊張関係が、金融市場全体の不確実性を高めている点も重荷として指摘されている。こうした政治・金融政策を巡る不透明感のもと、投資家はリスク資産へのエクスポージャーを減らす動きを見せている。
伝統的な安全資産は堅調さを維持している。金と銀の価格はいずれも過去最高値を更新した。金は1オンス当たり4600ドル近辺で取引され、銀は1オンス当たり84ドルを上回り、1日で5%超上昇した。時価総額ベースでは、金と銀はそれぞれ約32兆ドル、4兆7000億ドル規模で、世界の資産の中で1位と2位に浮上した。
こうした流れのなか、ビットコインの資産性格を巡る論争も再燃している。中立的な価値保存手段と呼ばれてきたが、足元の値動きはレバレッジのかかったハイテク株に似た動きをしているとの評価だ。
実際、この日の調整は米ハイテク株全般の下落と歩調を合わせた。ナスダック100指数に連動する上場投資信託(ETF)のインベスコQQQは、寄り前取引で1%下落した。
一方で、ビットコイン保有戦略企業ストラテジーの株価は小幅高となった。市場では、マイケル・セイラー取締役会議長が言及した「ビッグ・オレンジ」発言を受け、追加のビットコイン購入が行われるかに注目している。
購入が進む場合、ストラテジーが保有する「アット・ザ・マーケット(ATM)」株式売却プログラムを活用する可能性が取り沙汰されている。これは同社の永久優先株であるストレッチと連動した仕組みで、ストレッチは寄り前取引で額面水準の100ドル近辺で取引されていると伝えられた。
市場では短期的に、リスク資産全般の流れとともにビットコインがハイテク株と連動する動きを続ける可能性に注目している。





