概要
- メタマスクのAI責任者は、ERC-8004標準が今週中にイーサリアムのメインネットへ展開される可能性が高いと述べた。
- ERC-8004はオンチェーンでのAIエージェントの登録と信頼性検証、評判の確認を可能にし、組織間の相互作用を支援するとした。
- 開発者らは、ERC-8004によりオープンなAIエージェント経済が現実味を帯び、イーサリアムのAIインフラとしての役割が強まると述べた。

イーサリアムネットワークで人工知能(AI)エージェントの登録と信頼性検証を標準化するスマートコントラクト規格が、今週メインネットに適用される見通しだ。中央の仲介者なしにAIエージェント同士の相互作用を可能にする基盤が整うことで、イーサリアムのAIインフラとしての役割が一段と強まるとみられる。
27日(現地時間)にコインテレグラフが報じたところによると、メタマスクのAI責任者であるマルコ・デ・ロッシ(Marco De Rossi)は、ERC-8004標準が早ければ今週中にイーサリアムのメインネットへ展開される可能性が高いと述べた。開発者向けテレグラムチャンネルで「ERC-8004の開発はすでに凍結段階に入っており、週内、おそらく木曜日の午前9時(米東部時間)前後にメインネットへ展開されるだろう」と語った。
ERC-8004は、AIエージェントをオンチェーンで登録・検証できるよう設計されたイーサリアム改善提案だ。この標準を適用すれば、異なる組織やプラットフォームに属するAIエージェントが、事前の信頼関係なしに相手を発見し、評判を確認したうえで相互作用できる。このプロセスは、イーサリアムネットワークの構造を変更することなく、スマートコントラクトのレイヤーで実装される。
イーサリアムの公式アカウントも同日、X(旧ツイッター)で「ERC-8004はAIエージェントの発見と移植可能な評判を可能にし、組織間の相互作用を支援する」とし、「信頼情報がネットワーク全体にわたって伝播し得る」と説明した。開発者らは、これによりオープンなAIエージェント経済が現実化し得るとみている。
従来のMCP(Model Context Protocol)やAgent2Agentといったプロトコルは、AIエージェント間の通信やタスク遂行は支援していたものの、信頼と発見の問題を解決できていないという制約があった。ERC-8004はこの2要素を標準化することで、信頼の前提がない環境でもエージェント間の協業が可能になるよう設計された。
イーサリアム財団のAI責任者であるダビデ・クラピス(Davide Crapis)は、「イーサリアムはAI同士の相互作用を安全に精算し、保証できる独自の位置にある」と述べ、「信頼と発見のメカニズムは、組織間エージェント経済を構築するうえで中核となる要素だ」と語った。

YM Lee
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