概要
- スタンリー・ドラッケンミラーはケビン・ウォーシュの職場の上司でありメンターで、彼のFed議長候補指名とともに経済観が注目されていると伝えた。
- ドラッケンミラーは過度な財政赤字と債務拡大を批判し、強力なインフレ抑制策と高い政策金利引き上げを強調してきたとした。
- ドラッケンミラーと縁の深い人物が財務長官と次期Fed議長候補に指名され、彼が米国の経済政策に水面下の影響力を行使し得るとの見方が出ていると伝えた。
期間別予測トレンドレポート


2人に影響を与えた伝説的投資家
「平素から過度な財政赤字を批判し
強力なインフレ抑制策を主張」

ケビン・ウォーシュ前米連邦準備制度理事会(Fed)理事が次期Fed議長候補に指名されたことで、かつての職場の上司だった億万長者投資家スタンリー・ドラッケンミラー(写真)にも注目が集まっている。
2日(現地時間)、ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)は、ウォーシュがドラッケンミラーの会社で10年余り共に働き、経済と金融市場全般への理解を深めたと、関係者の話として報じた。ウォーシュは2011年にFed理事を退任した直後、ドラッケンミラーの個人資産を運用するファンド「デュケイン・ファミリー・オフィス」に加わり、パートナーとして活動した。こうした経緯から、最近ドラッケンミラーの経済観が注目されている。
ワンポイントBFGウェルス・パートナーズの最高投資責任者(CIO)、ピーター・ブックバール氏は「何年もスタンリーの傍にいたということは、途方もなく多くを学んだという意味だ」とし、「ウォーシュにとって一つの教育課程のようなものだったはずだ」と語った。例えばドラッケンミラーは、企業経営陣から現場の景況感に関する洞察を頻繁に得ていた。
一部の投資家は、ウォーシュも同様の手法で経済に関する情報や示唆を収集することに依存する可能性が高いとみている。WSJは、ウォーシュ前理事とドラッケンミラーの緊密な関係が、ウォール街が彼のFed議長候補指名を概ね安心して受け止める理由の一つだと説明した。
ドラッケンミラーは1988年から2000年まで、「ヘッジファンドのゴッドファーザー」とも呼ばれるジョージ・ソロスのクオンタム・ファンドを運用した人物だ。ソロス・ファンド出身のスコット・ベッセント米財務長官のメンターとしてもよく知られている。
ドラッケンミラーは以前から、連邦政府の過度な財政赤字と債務拡大を批判してきた。インフレを抑制するには、ポール・ボルカー元Fed議長が示したような強力な政策意志が必要だと主張してきた。ボルカー元議長は、1980年代の高インフレを抑え込むため、政策金利を一時年20%まで引き上げた人物である。
ただしドラッケンミラーは、ウォーシュが次期Fed議長候補に指名された直後、フィナンシャル・タイムズ(FT)に対し「ケビンを常にタカ派(金融引き締め志向)の人物とレッテル貼りするのは正しくない」と述べ、「私は彼が状況に応じて両方向を取るのを見てきた」と語った。
FTは、ウォーシュ指名を機に、ドラッケンミラーを世界経済で最も強い影響力を行使する人物として評価すべき時期になったとの分析も示した。財務長官に続き、次期Fed議長候補者までドラッケンミラーと深い縁を持つ人物が指名されたためだ。彼が水面下で米国の経済政策に影響を及ぼし得るとの見方が出ている。
イム・ダヨン記者 allopen@hankyung.com

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