孫慶姫カカオペイ副社長「デジタルウォレットはステーブルコイン時代の統合実行レイヤー」
概要
- 孫慶姫カカオペイ副社長は、暗号資産ウォレットがステーブルコイン基盤の資産移転を含む統合実行レイヤーになると述べた。
- カカオペイは、ステーブルコインを活用したW2W(ウォレット・トゥ・ウォレット)構造により、コストを3~5%から0.1~1%水準へ引き下げ、決済をリアルタイムに近い形で処理できると伝えた。
- 孫副社長は、B2Bクロスボーダー決済、ゲーム・コンテンツIPロイヤルティ決済、海外法人間の資金移動にステーブルコイン基盤のウォレット間決済を導入し、効率改善効果を狙うと述べた。
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「暗号資産(仮想通貨)ウォレットは、個人と企業、ローカルとグローバルを横断する中核的な実行レイヤーの役割を担うようになるでしょう。ステーブルコインを基盤とする資産移転まで包含する構造を備えれば、新たな金融体験をその都度設計し直さなくても、既存のインターフェースの上で自然に拡張できます。」
孫慶姫カカオペイ副社長(写真)は13日、ソウル・江南のHashed Loungeで開かれた「プラットフォームとしてのウォン建てステーブルコイン:デジタル決済トークンの流通・活用・需要」カンファレンスでこのように述べた。ステーブルコイン普及局面では、実際の実用性と日常的な活用基盤を確保することが中核課題だと指摘した。
とりわけ暗号資産ウォレットの役割を強調した。孫副社長は「ウォレットが重要なのは、単なる保管機能のためではなく、資産移転の大半がこの地点を通過するからだ」としたうえで、「法定通貨、ステーブルコイン、暗号資産、ポイント、証券など、資産の形態や国が異なっても同一のインターフェースで処理できなければならない」と語った。これにより、オンラインとオフライン、個人と企業、国内と海外をつなぐ統合実行レイヤーが構築されるという構想だ。
カカオペイは、ステーブルコインを活用した「ウォレット・トゥ・ウォレット(W2W・Wallet-to-Wallet)」構造がもたらす効率性にも注目している。孫副社長は「既存のグローバル仲介ネットワークは信頼できるが、コストと時間が積み上がる構造的特性がある」とし、「ウォレット間の直接接続が可能になれば仲介が最小化され、コストは従来の3~5%水準から0.1~1%水準へ低下し、決済もリアルタイムに近い形で処理できる」と説明した。
こうした構造が最も早く適用され得る領域として、企業間(B2B)のクロスボーダー決済を挙げた。「多国籍企業間取引は金額が大きく反復的で、複数国の法人をまたぐ」とし、「ステーブルコイン基盤のウォレット間決済を導入すれば、既存構造に比べ効率改善効果が大きい」と述べた。ゲーム・コンテンツ産業のIPロイヤルティ決済、海外法人間の資金移動なども有力な事例として提示した。
カカオペイも段階的な推進戦略を通じて、次世代の金融レイヤー構築に乗り出す計画だ。孫副社長は「金融サービスである以上、安定性が前提だ」としたうえで、「初期は限定された範囲のユースケースで概念実証(PoC)を進め、信頼できる構造を確保することに注力している」と明らかにした。その後、取引規模を拡大し、最終的にはルールと責任を内包したパブリック金融ネットワークへ進化することが目標だと説明した。
また、「最近、プラットフォームは単なる決済窓口を超え、流通と決済のフローを設計する主体へと役割が拡大している」とし、「ユーザーが複雑な技術的理解なしでも、日常でより良い決済と資産移転を体験できるよう、金融の実行力を拡張していく」と付け加えた。

Minseung Kang
minriver@bloomingbit.ioBlockchain journalist | Writer of Trade Now & Altcoin Now, must-read content for investors.





