概要
- ノーベル物理学賞受賞者のジョン・マルティニス氏は、量子コンピューターがビットコインなど暗号資産の安全保障体制に実質的な脅威となり得ると述べた。
- 十分に発達した量子コンピューターは、ビットコインの暗号体系や秘密鍵を短時間で解読し、ネットワークの安全性を脅かす可能性があるとした。
- もっとも、こうした攻撃が可能な水準の量子コンピューターの実現はなお極めて難しい技術課題であり、耐量子計算機暗号への移行は遅く複雑になり得ると指摘した。
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ノーベル物理学賞受賞者が、量子コンピューターが暗号資産の安全保障体制を脅かす可能性に警鐘を鳴らした。技術進歩が市場構造に及ぼす影響を巡る議論が改めて注目を集めている。
暗号資産専門メディアのクリプトプロは6月7日、2025年のノーベル物理学賞受賞者ジョン・マルティニス氏がインタビューで、量子コンピューターはビットコインをはじめとする暗号資産に実質的な脅威となり得るとの見解を示したと伝えた。
マルティニス氏は「これはあり得ない話ではない。必ず備えなければならない」と語ったうえで、十分に発達した量子コンピューターであれば、ビットコインの暗号体系を数分で破る可能性があると強調した。
暗号解読は量子コンピューティングで比較的容易な応用分野の一つだという。数値ベースの問題であるため、実装の面でも相対的に単純な領域に属すると付け加えた。
さらにグーグルの研究に触れ、高度化した量子コンピューターはビットコインの秘密鍵を短時間で導き出し、ネットワークの安全性を脅かす恐れがあると指摘した。
もっとも、脅威が差し迫っているわけではないとの認識も示した。こうした攻撃を可能にする水準の量子コンピューターは、なお実現が極めて難しい技術課題だと説明した。
一方、ビットコインは非中央集権型の構造を持つため、安全保障体制を耐量子計算機暗号へ移行する過程は遅く複雑になりかねない点も課題として挙げた。
マルティニス氏はグーグルで量子コンピューター開発を率いた人物。現在は超伝導ベースの量子コンピューターを開発するコラブ(Qolab)の共同創業者として活動している。

Minseung Kang
minriver@bloomingbit.ioBlockchain journalist | Writer of Trade Now & Altcoin Now, must-read content for investors.





