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イスラエルとレバノン、米仲介で直接交渉へ 33年ぶり高官級会談

出典
Korea Economic Daily

概要

  • イスラエルとレバノンは米国の仲介のもと、直接交渉に合意し、1993年以降で初の高官級会談を開いたと明らかにした。
  • 会談では、停戦、レバノン内の親イラン武装組織ヒズボラの武装解除、両国間の平和協定締結が重点的に協議されたという。
  • 米国は、レバノンの停戦は米国とイランの交渉の対象ではなく、あらゆる合意は米国の仲介を通じてのみ実現されるべきだと表明した。

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1993年以降で初の高官級会談

停戦・ヒズボラ武装解除などを協議

米、対イラン交渉からレバノン停戦を切り離した可能性

写真:Shutterstock
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建国以来、事実上の戦争状態が続くイスラエルとレバノンが、米国を交えた会談で直接交渉に入ることで合意した。

イランは米国との終戦交渉で、レバノンも停戦の対象に含めるべきだと主張している。ただ、今回の会談ではレバノン停戦を巡る合意はまとまらなかった。

ナダ・ハマデ・モアワド駐米レバノン大使とイェキエル・ライター駐米イスラエル大使は3月14日(現地時間)、マルコ・ルビオ米国務長官らとともに、ワシントンの米国務省で会談した。外交関係のないレバノンとイスラエルの間で高官級会談が開かれるのは、1993年以降で初めてだ。

約2時間の会談後、米国務省は声明を出し、「相互に合意した時期と場所で直接交渉を開始することで、すべての当事者が一致した」と明らかにした。

米国務省は「米国は両国にとってのこの歴史的な節目を歓迎し、今後の協議を支持する」と表明し、包括的な平和協定の実現に期待を示した。

そのうえで「敵対行為の停止に関するいかなる合意も、必ず米国の仲介を通じて両国政府間で導かれなければならず、別の経路で進められてはならない」と強調した。

ニューヨーク・タイムズ(NYT)は、これはレバノン停戦は米国とイランの協議対象ではないとのメッセージをイランに送ったものだと分析した。

ライター大使は会談後、記者団に「きょう、われわれは同じ側に立っていると分かった」と語り、前向きに評価した。

モアワド大使も建設的な議論だったとしたうえで、会談で停戦を求めたと明かした。

ルビオ長官は会談に先立ち、「歴史的な機会だ」と述べたうえで、「20〜30年にわたって続いたヒズボラの影響力を恒久的に終わらせる問題であり、進展を期待している」と語った。

会談では、イスラエルとレバノンの停戦に加え、レバノン国内の親イラン武装組織・ヒズボラの長期的な武装解除、両国間の平和協定締結が重点的に議論されたとみられる。

ただ、レバノンでの交戦はイスラエル軍とレバノン正規軍の衝突ではなく、イスラエルとヒズボラの戦闘だ。このため、イスラエルとレバノンの政府間交渉に実効性があるのか疑問視する声もある。

ヒズボラはイスラエルとレバノン政府のあらゆる会談に反対してきた。仮に両国間で合意しても、履行は別問題となる。

イスラエルは1948年の建国後、パレスチナ住民が大量に移動したレバノンと事実上の戦闘状態を続けてきた。ヒズボラは単なる武装組織ではなく、レバノン議会で相当数の議席を持つ政治勢力でもある。

イスラエルとレバノンの停戦は、米国とイランの交渉にも連動する案件だ。イスラエルは3月7日に成立した米国とイランの2週間の停戦合意でも、レバノンは対象外だとして攻撃を続けている。一方、イランはレバノンでの停戦受け入れを米国に迫っている。

米国とイランは3月11日、パキスタンのイスラマバードで協議したが、イランの核放棄やホルムズ海峡の統制などを巡る隔たりを埋められなかった。3月21日に2週間の停戦が切れるなか、早ければ3月16日にも双方が協議を再開するとの見方が出ている。

コ・ジョンサム 韓経ドットコム記者 jsk@hankyung.com

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