概要
- イランの原油貯蔵施設は既に半分以上が埋まっており、輸出が止まれば約16日以内に原油減産が避けられないと伝えた。
- 専門家は、イランが輸出遮断に直面した場合、10〜15日間は生産を維持した後、油田ごとの減産に入るとみている。
- 封鎖が長期化すれば、イランの原油輸出の混乱に加え、紅海などでの報復の可能性も浮上し、世界のエネルギー市場の変動性が高まると伝えた。
期間別予測トレンドレポート



英フィナンシャル・タイムズ(FT)が6月15日に引用した衛星データによると、イランの原油貯蔵施設は既に5割超の約51%が埋まっている。現在の日量約180万バレルの輸出が止まれば、約16日で貯蔵能力の限界に達する見込みだ。
このためイランは、貯蔵余力を使い切る前に生産調整を迫られる可能性が大きい。エネルギーコンサルティング会社のエナジー・アスペクツ(Energy Aspects)は、輸出が遮断された場合、イランは10〜15日間は生産を維持した後、油田ごとの減産に入るとの見通しを示した。
もっとも、短期的には供給が完全に途絶えない可能性もある。イランは既に原油を超大型タンカーに積み、洋上で貯蔵する形で輸出を続ける余地を確保している。海峡の外側にも相当量の在庫を抱えているとされる。
現在のイランの原油生産は日量約360万バレルで、このうち半分程度は国内消費に充てられている。同時に、足元では制裁緩和の影響で原油販売が増え、戦争前に比べて収益は大きく増えている。
市場では、今回の封鎖措置によってイラン経済に1日あたり4億ドル超の損失が生じるとの分析もある。一方で、地政学的な緊張のもとでも、イランには一定期間持ちこたえる余力があるとの見方だ。
専門家は今回の事態を、単なる供給混乱ではなく「持久戦」と捉えている。封鎖が長期化すれば、イランが紅海など別の海上ルートで報復に出る可能性もある。世界のエネルギー市場の変動性が高まる公算が大きい。

Suehyeon Lee
shlee@bloomingbit.ioI'm reporter Suehyeon Lee, your Web3 Moderator.





