概要
- 最近3週間のDeFi市場では、ハッキングなどのセキュリティー事故による累積損失が6億ドルを超えた。
- ケルプDAOブリッジのハッキング後、DeFi全体のTVLは約824億ドルに減り、1年ぶりの低水準を記録した。
- 業界では、繰り返されるセキュリティー事故でDeFiエコシステムへの信頼が弱まり、短期的に追加の資金流出と変動性拡大の可能性が続くとみている。
期間別予測トレンドレポート



相次ぐセキュリティー事故で、分散型金融(DeFi)市場が縮小している。総預かり資産(TVL)と投資家心理がそろって悪化した。
ザ・ブロックが4月20日に伝えたところによると、DeFi市場でここ数週間に発生した累積損失額は6億ドルを超えた。なかでも4月19日に起きた約2億9200万ドル規模のケルプDAO(Kelp DAO)ブリッジのハッキングが、市場下落を加速させた主因とみられる。
DeFi全体のTVLは約824億ドルに減少し、1年ぶりの低水準を記録した。2026年初めの約1100億ドルと比べて約25%少ない。ケルプDAOのハッキング直後には、1日で約5.6%急減した。2024年以降では下落率が上位2%水準(98パーセンタイル)に迫るなど、変動性の大きさも際立った。
分野別では融資市場の打撃が最も大きかった。同部門のTVLは約13%減少し、流動的ステーキングは約3.4%減った。分散型取引所(DEX)とデリバティブのプロトコルも、それぞれ2〜3%程度減少した。
今回のケルプDAOの事故は、4月上旬に起きた約2億8500万ドル規模のソラナ(SOL)デリバティブ取引所ドリフト・プロトコル(Drift Protocol)のハッキングに続くものだ。このほか、リゾルブ・ラボ(Resolve Labs)、ハイパーブリッジ(Hyperbridge)、レア・ファイナンス(Rea Finance)での中小規模の事故も重なり、3週間の累積被害額は6億ドルを上回った。
セキュリティー会社ハルボーン(Halborn)によると、DeFiのハッキング被害額は2026年1月が約8600万ドル、2月が2350万ドル、3月が2700万ドル超だった。ドリフトへの攻撃は、ソラナ基盤のプロジェクトとしてはこれまでで最大の被害事例となっている。
業界では、セキュリティー事故の連鎖がDeFiエコシステム全体の信頼を損ねているとみる。短期的には資金流出の拡大と変動性の高まりが続く可能性がある。

Suehyeon Lee
shlee@bloomingbit.ioI'm reporter Suehyeon Lee, your Web3 Moderator.





