概要
- 地政学リスクが続くなか、ビットコイン市場は買いの鈍化と供給制限が重なる非対称の構図にあると伝えた。
- オンチェーン指標では、SSR、MVRV、取引所流入コイン日数破壊、取引所流入平均規模などが買いの萎縮と同時に長期保有者の売り不在を示唆するとした。
- ク・ガオンチェーンは、現在の局面が7万ドルの支持線再確認と8万ドルの抵抗線再挑戦の分岐点にあり、交渉延長の継続可否が核心変数として作用していると診断した。
期間別予測トレンドレポート



ビットコイン(BTC)市場で、地政学リスクが続くなか、買いの鈍化と供給制約が同時に進む非対称の需給構造が表れているとの分析が出ている。
米国は4月21日、イランとの休戦を無期限に延長する考えを示した。一方、イランは明確な同意姿勢を示しておらず、市場は交渉継続の行方を見極めている。CryptoQuant(クリプトクアント)の寄稿者ク・ガオンチェーンは、こうした状況下でビットコイン市場は需要こそ鈍っているものの、供給圧力も限られた均衡状態にあると分析した。
オンチェーン指標は、短期的な需要減速を示している。ビットコインのSSR(Stablecoin Supply Ratio)は11.15と、7日移動平均の11.10を上回った。待機資金の流入が一時的に鈍った流れを示唆する。インフレ懸念と地政学リスクが重なり、新規の買いが慎重になったためとみられる。
もっとも、供給面の圧力は引き続き限られている。マイナーのOTC未実現利益率は0.1383で、ネットワーク全体のMVRV(1.40)を下回る水準を保っている。マイナーや大口保有者にとって、積極的に売却する誘因が大きくないことを意味する。ク・ガオンチェーンは「機関投資家や大口投資家の資金に十分な収益プレミアムがなく、積極的な売りが抑えられる構造だ」と説明した。
取引所への流入データも、長期保有者の売り不在を裏付ける。バイナンス基準の取引所流入コイン日数破壊(Exchange Inflow CDD)は569と、7日平均の約37万を大幅に下回った。取引所流入平均規模(Exchange Inflow Mean)も25.83で、平均の28.81を下回った。Spent Output Age Bandsでも1〜3カ月の比率は0.72にとどまり、大規模な持ち高移動は限られていた。
足元の市場は、戦争リスクで買いが萎縮する一方、供給圧力も大きくない均衡状態に近い。今後の方向性は、外交交渉の結果に大きく左右される見通しだ。
ク・ガオンチェーンは「現在の局面は7万ドルの支持線を再確認する段階と、8万ドルの抵抗線に再挑戦する段階の分岐点にある」と指摘した。あわせて「従来の『休戦終了時限』よりも、交渉延長が続くかどうかの方が重要な変数になっている」との見方を示した。

Suehyeon Lee
shlee@bloomingbit.ioI'm reporter Suehyeon Lee, your Web3 Moderator.





