概要
- 報告書は、MiCAがユーロ建てステーブルコインの安全性を高めた一方、商業面の魅力を損ね、世界市場での比率は1%%未満にとどまると分析した。
- 厳格な100%%準備金規制、利払い禁止、準備金の一定割合を銀行預金で保有する義務が、金利上昇局面でユーロ建てステーブルコインの競争力を弱めているとした。
- 報告書は、現行規制がステーブルコインの活動を萎縮させる段階に入ったとして、準備金の構成、利子政策、透明性基準の限定的な見直しを提言した。EU内ではMiCA 2.0を巡る議論も進んでいる。
期間別予測トレンドレポート



欧州連合(EU)の暗号資産規制「MiCA」が、ユーロ建てステーブルコインの安全性を高める一方で、競争力を弱めているとの分析がまとまった。
4月27日にコインテレグラフが伝えた。業界団体のブロックチェーン・フォー・ヨーロッパ(Blockchain for Europe)は報告書で、MiCAの枠組みがユーロ建てステーブルコインを過度に保守的な設計にし、商業上の魅力を損ねていると指摘した。
報告書によると、ユーロ建てステーブルコインが世界市場に占める比率は足元で1%未満にとどまる。世界の金融市場におけるユーロの比重と比べても著しく低い水準だ。
要因として挙げたのは、厳格な準備金規制と利払いの禁止だ。MiCAでは、ユーロ建て電子マネートークン(EMT)に100%の準備金保有を義務付ける一方、保有者への利払いを認めていない。
報告書は、利払いの禁止について、ステーブルコインが預金の代替手段として広がるのを防ぐ措置だと説明した。その半面、金利上昇局面では競争力を損なう要因になると分析した。
準備金の一定割合を銀行預金で保有しなければならない規定についても、柔軟性に欠けると指摘した。MiCAは少なくとも30%を銀行預金で維持するよう求めており、主要発行体には60%を課している。
報告書は、こうした規制がステーブルコインの活動を萎縮させる段階に入ったとして、準備金の構成や利子政策、透明性基準を巡る限定的な制度見直しを提案した。
一方、EU内部では「MiCA 2.0」を巡る改正論議も始まっている。ただ、規制緩和には金融安定を損なう恐れや、規制裁定が広がる可能性を懸念する反論も出ている。

Minseung Kang
minriver@bloomingbit.ioBlockchain journalist | Writer of Trade Now & Altcoin Now, must-read content for investors.





