概要
- 専門家は、UAEのOPEC離脱が中長期的に原油安圧力として作用し、石油市場に影響を及ぼす可能性があると報じた。
- UAEの離脱により、OPECとサウジアラビアの市場影響力に加え、供給過剰時の原油安防衛能力も弱まると分析した。
- UAEはOPECの生産制限から離れ、2027年までに日量500万バレルの生産能力確保を目標に、独自の増産戦略を進める計画だ。
期間別予測トレンドレポート



アラブ首長国連邦(UAE)の石油輸出国機構(OPEC)離脱は、中長期的に原油相場の下押し圧力となる可能性がある。
CNBCは4月28日、複数の専門家の見解として、UAEの今週のOPEC離脱が石油市場におけるOPECと主導国サウジアラビアの影響力を弱め、中長期的には原油安につながり得ると報じた。
リスタッドエナジーのホルヘ・レオン地政学分析責任者はCNBCで、UAEについて「サウジアラビアとともに、世界の余剰生産能力(スペアキャパシティー)のかなりの部分を保有する中核産油国で、市場価格の調整で重要な役割を果たしてきた」と指摘した。そのうえで、UAEの離脱は市場統制力を弱める要因であり、OPECの構造的な影響力も低下すると分析した。
アゲイン・キャピタル創業者のジョン・キルダフ氏は、UAEの離脱によって、供給過剰時に原油安を防ぐための産油国間の結束が弱まると指摘した。原油価格の下落を防衛するのは難しくなるとの見方を示した。
もっとも、短期的な価格への影響は限られそうだ。ホルムズ海峡封鎖などの地政学リスクで供給が細っている状況が続いており、原油相場に足元で大きな変化は出ていない。実際、離脱発表後の市場反応も限定的だった。
一方、UAEは今後、OPECの生産制限から離れ、独自の増産戦略を進める計画だ。スハイル・アル・マズルーイ・エネルギー相は、2027年までに日量500万バレルの生産能力確保を目指す方針を明らかにしている。

Suehyeon Lee
shlee@bloomingbit.ioI'm reporter Suehyeon Lee, your Web3 Moderator.





