概要
- アンソロピックが、企業価値を9000億ドルとする新たな資金調達を進めていると報じられた。
- アンソロピックの年換算売上高は300億ドルを超え、年間支出が100万ドルを上回る顧客企業は約1000社に増えた。
- グーグルとアマゾンが、それぞれ最大400億ドル、250億ドル規模の投資とクラウドコンピューティング協力を進めていると伝えた。
期間別予測トレンドレポート


AIチャットボット「クロード」を開発するアンソロピック(Anthropic)が、企業価値を9000億ドルとする新たな資金調達を検討していることが分かった。ブルームバーグとCNBCが4月29日、匿名の関係者の話として報じた。
両メディアによると、アンソロピックの企業価値は2月時点の3500億〜3800億ドルから2倍近くに膨らみ、競合のオープンAI(OpenAI)を上回る可能性がある。オープンAIの企業価値は3月時点で8520億ドルとされる。
資金調達案は協議を始めたばかりの初期段階にあり、具体的な条件は固まっていないという。アンソロピックは資金調達に関する質問に回答しなかった。
この報道は、アンソロピックとオープンAIがともに年内のニューヨーク証券取引所への新規株式公開(IPO)を目指しているなかで浮上した。

アンソロピックが最近開発したAIモデル「ミソス(Mythos)」も注目を集めている。同モデルは自らテスト環境を抜け出し、ウェブブラウザーの脆弱性を見つける能力を備えるという。こうした安全上のリスクを踏まえ、利用はビッグテックやサイバーセキュリティー企業、金融機関など12社の提携先と40機関に限っている。
アンソロピックの年換算売上高は2026年に300億ドルを超えた。前年の3倍となる。
同社は、クロード需要の急増に伴って年換算売上高が拡大したと説明した。2025年の年間売上高は90億ドルだった。クロードを含む同社のAIサービス利用者の80%は企業で、年間支出が100万ドルを超える顧客企業は約1000社に増えた。2月時点の2倍だ。
IPO市場では、オープンAIの業績不振に対する懸念も変数になりそうだ。ウォール・ストリート・ジャーナルは4月28日、「オープンAIが新規利用者数と売上高の目標を達成できていないうえ、巨額のAI投資費用を賄えるのか社内で懸念が出ている」と報じた。
グーグル(Google)とアマゾン(Amazon)は4月末、アンソロピックへの投資計画を相次いで打ち出した。グーグルは100億ドルを現金で出資する。今後の成果目標を満たせば、さらに300億ドルを投じる。アンソロピックは今後5年間、5ギガワット(GW)規模のグーグルクラウドのコンピューティング資源を利用する。
アマゾンはアンソロピックに最大250億ドルを投資する。アンソロピックは今後10年間、アマゾンのクラウドサービス「AWS」を1000億ドル超の規模で利用する予定だ。これに伴い、アマゾンは最大5GW規模の計算資源を提供する。
イ・ミア記者 mia@hankyung.com

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