ハッシュド「AIがコーディングする時代、起業の文法が変わる」 「ナイトロ・ソウル2026」終了

グローバルWeb3ベンチャーキャピタルのハッシュド(Hashed)が設立したAIネーティブ創業者アクセラレーター「ナイトロ・ソウル2026(Nitro Seoul 2026)」の成果を共有する「ゲームデー(Game Day)」が4月30日、ソウル市江南区のハッシュドラウンジで開かれた。
イベントでは、過去8週間にわたり製品と指標のみを基準に選抜されたチームの成果を披露した。ハッシュドはあわせて、既存の「ハッシュド・バイブ・ラボ(Hashed Vibe Labs)」を「ナイトロ・バイ・ハッシュド(Nitro by Hashed)」に刷新し、プログラムを拡大する方針も示した。
キム・ソジュン代表は歓迎のあいさつで、自然言語ベースの「バイブコーディング」環境の広がりに伴い、スタートアップの組織構造が変わっていると語った。1人の創業者がAIエージェントを活用し、開発から運営まで担う事例が増えているとも説明した。
そのうえで、今後は「どう作るか」より「何を作るか」が中核の競争力になると強調した。ブロックチェーンデータを活用したサービス実装の経験を引き合いに、技術変化の速さにも触れた。
この日登壇した4チームは、8週間で構築したサービスと主要指標を公開した。
AI最適化エンジンを開発するGPTOのイ・ジェホン代表は、来年にはAIベースのクエリーが検索を上回るとの見通しを示した。AIの回答にブランドが含まれる構造をつくることが、新たなマーケティングの標準になるとも指摘した。自社ソリューションを通じて顧客企業100社あまりを確保し、4月の売上高は10億ウォン(約1億1000万円)だったと明らかにした。
AIキャラクターベースのロールプレーイングプラットフォーム「エリン(Elyn)」を運営するパク・ジョンファン代表は、キャラクターチャットサービスはAIモデルの性能改善がそのまま売上高につながる構造だと説明した。性能向上が実際の事業指標に直結する点が特徴だと話した。エリンは足元で月間アクティブユーザー数(MAU)が1万人、月商は3億ウォン(約3300万円)水準という。
ランニングプラットフォーム「キロ(KYRO)」を開発したアン・ジョンウ代表は、ランニングをゲーム化して利用者の参加を促したと述べた。サービス開始から3カ月で8万人超が登録し、日本市場でも急速に広がったとした。
生成型ユーザーインターフェース(UI)技術を開発するGGUIのイム・ワンソプ代表は、エージェントが利用者の文脈に応じてインターフェースを直接生成する仕組みが必要だと説明した。これにより、従来のテキストベースUIの限界を超えられると語った。
続くパネルセッションでは、AI環境で変わる開発者の役割とブランド戦略をテーマに議論した。
イム代表は、コードを直接書く作業よりも、システム全体の構造を設計する役割の重要性が高まっていると指摘した。パク代表は、AIにできないと決めつけた瞬間に生産性が制約されるとし、限界を設けずに活用することが重要だと訴えた。
アン代表は、AIが生成したコンテンツが増えるほど、創業者の物語と真正性がより重要になると説明した。イ・ジェホン代表も、少人数の組織は顧客ニーズを素早く反映できる点が強みだと付け加えた。
ハッシュドは今回のプログラム終了後、8月に始まる後続プログラム「ナイトロNS(Network School)2026」の参加チーム募集を5月11日に始める予定だ。

Minseung Kang
minriver@bloomingbit.ioBlockchain journalist | Writer of Trade Now & Altcoin Now, must-read content for investors.





