概要
- アーベLLCが、ケルプDAOのハッキング事件に関連して凍結された7300万ドル規模のイーサリアム(ETH)の解除を求める緊急申請を米連邦裁判所に提出した。
- アービトラムが回収して凍結した3万766 ETHは、本来ハッキング被害者補償の原資として活用される予定だった。
- 業界はDeFi Unitedを通じて約13万7700 ETHを追加で確保し、復旧作業を拡大している。
期間別予測トレンドレポート



分散型金融(DeFi)プロトコルのアーベ(Aave)が、ケルプDAO(Kelp DAO)へのハッキングに関連して凍結されたイーサリアム資産の解除を求めている。
ザ・ブロックが5月4日に報じた。アーベの運営会社アーベLLCは、約7300万ドル相当のイーサリアム(ETH)に対する凍結措置の解除を求める緊急申請を米連邦裁判所に提出した。対象資産は、先月起きたケルプDAOのハッキング事件を受けて回収された分だ。
米連邦裁判所はこれに先立つ5月1日、アービトラム(ARB)DAOが回収した資産の移動を制限する命令を出していた。北朝鮮関連の未払い判決債権を持つ原告側が、この資産を賠償金として請求したためだ。
これに対しアーベ側は、ハッキングの背後に北朝鮮系ハッカー集団ラザルス(Lazarus Group)がいたとの主張自体が立証されていないと反論した。仮に同組織が関与していたとしても、一時的に資産を保有した事実は所有権を意味しないと強調した。
アーベ創業者のスタニ・クレチョフ(Stani Kulechov)氏は「盗人は盗んだ資産の所有者にはなれない」と述べ、「この資産はハッキング被害者のものだ」と訴えた。
今回の事件では、ケルプDAOのrsETHに連動したクロスチェーンブリッジの脆弱性が悪用され、約2億3000万ドル相当のETHが奪われた。その後、アービトラムはこのうち3万766 ETHを回収して凍結した。この資産は被害者補償の原資に充てられる予定だった。
その後、業界は「DeFi United」による共同対応を通じて、約13万7700 ETHを追加で確保し、復旧作業を広げている。
アーベ側は裁判所に対し、凍結措置の解除、もしくは少なくとも3億ドル規模の保証金設定を求めた。資産の凍結が続けば、被害者への補償が遅れる可能性があると主張している。

Suehyeon Lee
shlee@bloomingbit.ioI'm reporter Suehyeon Lee, your Web3 Moderator.





