概要
- ケルプDAOは、約2億9200万ドル規模の rsETHハッキング の原因となった 1対1DVN 設定について、レイヤーゼロが承認していたと主張した。
- レイヤーゼロは、今回のハッキングはプロトコルの脆弱性ではなく、アプリケーション水準の 構成上の問題 であり、バグバウンティー報酬の対象範囲 にも含まれないと反論した。
- ケルプDAOは事件後、rsETH をレイヤーゼロ基盤の ブリッジ から チェーンリンク(CCIP) に移す方針を明らかにした。
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ケルプDAOは、被害額約2億9200万ドルのrsETHハッキングを巡り、原因とされた1対1のDVN(分散型検証ネットワーク)設定をレイヤーゼロ側が承認していたと主張した。
5月5日にコインデスクが報じた。ケルプDAOはこのほど公表したメモで、レイヤーゼロの担当者がrsETHブリッジの単一バリデーター設定を把握しながら、重大なセキュリティーリスクについて警告しなかったと説明した。
この主張は、レイヤーゼロが4月19日に公表したハッキングの事後分析と食い違う。レイヤーゼロは当時、ケルプDAOのrsETHアプリケーションがレイヤーゼロ・ラボ(LayerZero Labs)を唯一の検証機関に設定していたと説明した。あわせて、複数の分散型検証ネットワークを使う自社の推奨方式に反していたと指摘していた。
これに対しケルプDAOは、約2年6カ月にわたり設定の見直しと8回の統合に関する協議があったにもかかわらず、1対1DVNの構造が重大なセキュリティーリスクを招きうるとの警告は受けていないと反論した。テレグラムの会話のキャプチャーを根拠に、レイヤーゼロ側が「基本設定を使っても問題ない」との趣旨の発言をしていたとも訴えた。
一方、レイヤーゼロは、ケルプDAOが当初はマルチDVN構成で展開した後、手動で1対1構成に変更したとの立場を示している。レイヤーゼロ側は「今回の事案はプロトコルの脆弱性ではなく、アプリケーション水準の構成上の問題だ」と説明したうえで、「1対1設定はバグバウンティー報酬の対象範囲にも含まれない」と付け加えた。
今回のハッキングでは約11万6500rsETHが盗まれ、被害額は約2億9200万ドルに上った。レイヤーゼロは、攻撃の背後に北朝鮮系ハッカー集団のラザルスグループがいると指摘した。ケルプDAOは事件後、rsETHをレイヤーゼロ基盤のブリッジからチェーンリンク(LINK)のCCIPに移す方針を明らかにした。

Suehyeon Lee
shlee@bloomingbit.ioI'm reporter Suehyeon Lee, your Web3 Moderator.





