トランプ、爆撃の翌日に「政権交代」を取り上げ…イランへの最大限の圧力

ソース
Korea Economic Daily

概要

  • トランプ大統領がイラン核施設空爆後、初めて「政権交代」の可能性に言及し、圧力を一段と強めたと伝えた。
  • 共和党内では米国の中東問題への介入やトランプ大統領の発言を巡り「内部の分裂」懸念が高まっていると明らかにした。
  • 専門家らは今回の「空爆と政権交代の示唆」がイランおよび地域の情勢に長期的に大きな影響を及ぼす可能性があると評価した。

再び発言を変えたトランプ


トランプ「今のイラン政権

イランを再び偉大にできない」

側近と異なるメッセージ


「米国第一主義」の原則が揺らぐと

MAGA内部で分裂の動き

ドナルド・トランプ米国大統領が、米空軍のイラン核施設空爆後にイランの「政権交代」の可能性に言及した。これまで米国政府高官らはイラン攻撃の背景について「政権交代が目的ではない」と線引きしてきたが、トランプ大統領がこれを覆す発言を出した形だ。イラン政府に核開発計画の破棄を強く迫ろうとする意図と解釈されるが、米国の中東問題介入を巡り共和党内の対立の兆しが広がっている。

◇側近たちのメッセージが揺らぐ

トランプ大統領は22日(現地時間)、自身のSNSであるTruth Socialに「『政権交代』という言葉を使うのは政治的に正しくないが、現政権がイランを再び偉大にできないなら、なぜ政権交代があってはならないのか」と書き込んだ。自身の選挙スローガン「MAGA」を引き合いに出し、「MIGA!!!(イランを再び偉大に)」と締めくくった。13日のイスラエルとイランの戦争以降、イランの政権交代の可能性に言及したのは今回が初めてだ。

トランプ大統領は他の投稿では、米国によるイラン核施設空爆の成果についても自慢した。「衛星画像に見られるように、イラン国内の全ての核施設に記念碑的な損害が与えられた」とし、「壊滅させたというのが正確な表現だ」と述べた。特に「最大の被害は地表よりはるか下で発生した」と強調し、フォルドー核施設の被害は大きくないとするイラン側の発表に反論した。

トランプ大統領がイランの政権交代を示唆したことは、これまでのトランプ側近たちの伝えてきたメッセージとは対照的で、混乱が広がっている。JD Vance副大統領、Marco Rubio国務長官、Pete Hegseth国防長官は皆、米国の目標は拡大ではなく核抑制だと強調してきた。Vance副大統領は同日ABC放送で「私たちはイランの核プログラムを破壊するために極めて限定的・狭いアプローチを選択した」とし、「大統領は誰よりも長期的な軍事紛争を憂慮している」と説明した。Rubio長官もFox Newsのインタビューで、米国がイランと戦争中かという質問に対し「イランとの戦争ではない」とし、「今我々が求めているのは、イランが決して核兵器を持てないようにすることだ」と答えた。

米政治メディアAxiosは、トランプ大統領の今回の発言について「ホワイトハウス高官が調整したメッセージを弱体化させた結果となった」と評価した。また「事態が最終的にイラン政権崩壊で終わるかもしれないという認識が政府内部に存在することを明確に示す点だ」と指摘した。

◇共和党内の対立は深まる見通し

トランプ大統領はイランやイラクなどの政権交代を主張する共和党のネオコン(新保守主義者)勢力を批判し、米国外の問題には関与しないという「米国第一主義」の原則を明言した。MAGA支持層もこれに賛同し、今回のイスラエルとイランの対立への米国の介入に反対している。しかしトランプ大統領はMAGA支持層の反対を押し切って、前日にイラン核施設3ヵ所への空爆を強行、さらにイランの政権交代の可能性を初めて取り上げてイランへの圧力を強めた。

イラン空爆が「限定的措置」であることから共和党の一部の支持は得られたものの、政権交代まで示唆したことで共和党内の分裂が拡大するとの懸念が出ている。Marjorie Taylor Greene下院議員(共和党・ジョージア州)はXで「外国の戦争に米国が関与することにうんざりだ」とし、「米軍は政権交代や外国戦争、軍産複合体の利益のために命を失い、肉体的・精神的に永遠に傷を受けてきた」と書き込んだ。

イスラエルはイランの政権交代を歓迎する雰囲気だ。Axiosはイラン政権交代が「イスラエル政府の暗黙の目標」と表現した。Benjamin Netanyahuイスラエル首相は記者会見で、イランへの軍事作戦が「Abraham Accords」の大規模な拡大につながる可能性があり、「驚くべき機会が開かれている」と主張した。Abraham Accordsとは、イスラエルが歴史的に対立してきた中東のアラブ・イスラム諸国と国交を正常化することを指す。

米国も中東で親米勢力を拡大しようという野心を持っている。しかしCNNは、イランで政権が交代しても米国やイスラエルが望む穏健な政府が現れるとは限らないと指摘した。むしろ政権交代の衝撃が世界中に波及する可能性があるという分析も出ている。

米国の攻撃がイランを刺激する可能性があるという評価もある。シンクタンクCouncil on Foreign RelationsのRichard Haass名誉会長は「イランは、自分たちが核兵器を保有していれば米国の攻撃を受けなかったと認識するかもしれない」とし、イランが長期的に核兵器開発を加速し、将来の国際情勢でさらなる脅威となる可能性があると分析した。

ハンギョン記者 hankyung@hankyung.com

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