概要
- 米国とイスラエルの強い圧力によりイランが停戦に同意したものの、「核活動の停止」はないと表明した点が投資家にとって重要な変数だと伝えた。
- イスラエルとイラン双方に「停戦合意違反」の疑惑が持ち上がり、中東地域の「地政学的リスク」が依然残っているとした。
- イランが核活動の再開意志を示し、戦争が再発する可能性があるとして、関連する「市場の不安定性」が続く可能性を伝えた。
トランプ「停戦」宣言後も…イスラエル-イランのミサイル応酬
「不安定な停戦」戦争の火種は継続
イスラエル「イランが停戦合意を破った」
ミサイルでイランのレーダー施設を攻撃
トランプ「イスラエル、爆撃はするな
双方とも停戦合意違反」強く警告
イラン「核活動の停止はない」

ドナルド・トランプ米国大統領による「イラン政権交代」への圧力からわずか1日で、イスラエルとイランが停戦に合意した。米国がバンカーバスターを使ってイランの核施設3カ所を爆撃してから2日後のことだった。イランが「米国の力」に屈服したという分析が出ている。ただし、イランが「核活動の停止はない」と明言しているため、永久的な停戦への道のりは難航するとみられる。
◇25日 正式停戦開始
トランプ大統領が23日(現地時間)に発表した停戦案によると、まず米東部時間で24日0時(韓国時間午後1時)からイランが攻撃を停止し、12時間後の24日正午にイスラエルも空爆を停止、さらに12時間後に戦争が終結したとみなす。双方が停戦を開始する時刻は、韓国時間25日午後1時頃になると予想される。
イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相はこの日「イスラエルはイランとの停戦に同意する」とし「(停戦案を)違反した場合には強く対応する」と述べた。イラン国営放送も、イスラエルへの最後の空爆の後「停戦が始まった」と報じた。
重要な核兵器施設まで攻撃されたイランが停戦に応じたのは、米国とイスラエルの強い圧力が背景にあるとの見方が支配的だ。トランプ大統領は今回のイスラエルとイランの衝突初期から「われわれは停戦ではなく、イランが核の野望を完全に放棄する『真の終わり』を求める」と明確に述べていた。停戦発表の前日にはイランの政権交代の可能性まで言及した。
◇露骨な政権交代の脅威
米国とイスラエルのこうした脅威は、イラン指導部に体制存続までも危うくなりかねない危機感を与えた。何よりもイランの軍事力が大きく低下した。イスラエルが12日間攻撃を続け、イランの戦力の多くを無力化したためだ。
イラン国内の状況も停戦に影響した。戦争初期にはイラン国民が「祖国防衛」を理由に政権を支持していた。しかし、テヘランなどへの相次ぐ空爆と数百人の民間人犠牲が発生し、体制への不満や不安が高まった。戦争が長期化すれば国民の反感が拡大する可能性があり、これはイラン指導部には大きな負担となった。国際社会からの圧力や外交的孤立への懸念も作用した。「友好国」であるロシアと中国でさえ、今回ばかりは露骨にイラン側につくことはできなかった。
◇不安定な停戦
イスラエルとイランが永久停戦に至るかは不透明である。イスラエルはこの日、イランが停戦合意を破ってミサイルを発射したとしてレーダー施設を攻撃。イラン側はこれを否定した。これに対しトランプ大統領は、イスラエルとイラン双方が停戦合意に違反したと不満を表明した。この日、彼は自身のSNS「トゥルース・ソーシャル」に「イスラエルは爆弾を投下するな。それをすれば重大な違反である。パイロットたちは帰還せよ」と投稿した。CNNは「トランプ自身が仲介したイスラエル-イラン停戦が徐々に不安定化することに激怒した」と報じた。
米国のインターネットメディア「アクシオス」によれば、トランプ大統領はネタニヤフ首相に電話をかけ、イランを攻撃しないよう要請した。ネタニヤフ首相は、イランが停戦を破ったため報復したが、攻撃の規模は大幅に縮小する考えだと回答したという。その後、トランプ大統領はトゥルース・ソーシャルで「イスラエルはイランを攻撃しない。停戦は依然として有効だ」と投稿した。
ただしイランは核活動の再開を示唆した。モハンマド・エスラミ イラン原子力庁長官は、米国の核施設爆撃に関連し、核活動が停止しないよう必要な措置を講じると明言した。一部では、イランが米国の空爆に先立って濃縮ウランを別の場所に移した可能性も指摘されている。
キム・ジュワン/キム・ドンヒョン記者 kjwan@hankyung.com

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