「仮想資産の損失を埋めるため」…母親名義で2億ウォンを使った20代に実刑判決

仮想資産（暗号資産）投資の損失を取り戻すため、母親名義でローンを借り入れ、クレジットカードを無断で発行し約2億ウォンを使用した20代の女性に、執行猶予付きの懲役刑が言い渡された。

28日（韓国時間）、業界によると、ソウル南部地方法院 刑事11部（部長判事 キム・ソンウン）は、今月11日、詐欺・電子記録などの偽造及び偽造電子記録使用等の容疑で起訴されたキム某氏（26）に対し、懲役1年・執行猶予2年および社会奉仕80時間を命じた。

裁判部は判決について「母娘関係ではあるが、精巧かつ繰り返し多数の金融機関を相手に名義を盗用し電子記録を作成した点で、罪質は軽くない」と説明した。

キム氏は2023年2月頃、母親名義で銀行口座を開設し、3,800万ウォンのローンを借りた後、複数のカード会社アプリにアクセスし母親名義でクレジットカードを発行、自身の使用額は合計2億ウォンほどに上ったという。彼女は発行したカードでオンラインショッピングモールにて高額な衣類や電子機器、ブランドバッグなど6,700万ウォン分を決済し、またカード会社のキャッシングサービスを通じて数百万ウォンを何度も引き出す形で資金を調達した。

また、キム氏は元交際相手からも約3,000万ウォンを詐取したことが明らかになった。

裁判過程でキム氏は「コイン投資の損失を埋めるために一時的に資金を融通しただけ」とし、「利益が出たらすぐに返済するつもりだった」と主張した。元交際相手から受け取った約3,000万ウォンについても「個人的な好意によるもので、詐欺の意図はなかった」と弁明した。