概要
- トランプ大統領はウクライナ領土分割について一切議論しないと述べた。
- トランプ大統領はロシアが停戦を拒否した場合、深刻な結果があると警告した。
- 今回の会談では米国の安全保障支援および対ロ制裁が主な議題となっていると述べた。
15日アラスカ会談…「プーチンが停戦案を拒否すれば深刻な結果に」
米・欧州・ウクライナ首脳のビデオ会議
「ヨーロッパ外し」への懸念をなだめるための会談
ゼレンスキー「米国で安全保障の約束」
トランプ「三者会談を最優先で検討」
アラスカ会談前にプーチンへ警告
「ヨルダン川西岸モデルの解決策も議論
ロシアがウクライナ占領地を事実上支配」

Donald Trump米大統領は、Vladimir Putinロシア大統領との首脳会談で領土分割を協議しないことにした。トランプ大統領はロシアがウクライナと停戦しなければ深刻な結果を招くと警告した。また、ウクライナに対して安全保障も提供する用意があると述べた。
◇ 「第一目標は三者会談の設置」
13日(現地時間)Reutersによると、トランプ大統領はこの日、ヨーロッパ首脳およびVolodymyr Zelenskyウクライナ大統領と行ったビデオ会議で、プーチン大統領との会談時にウクライナ領土分割について一切議論しないと表明した。Emmanuel Macronフランス大統領は「トランプ大統領は、米国がアラスカ首脳会談で必ず停戦を達成したいという意向を明確にした」とし、「ウクライナ領土に関する協議はウクライナ大統領によってのみ行われるもので、一方的な協議はあり得ないというのがトランプ大統領の立場だ」と強調した。
ヨーロッパと会談後…トランプ「ロシアとウクライナ領土分割の議論はない」この日のビデオ会議は、15日に米国アラスカで開催される米ロ首脳会談を前に、停戦協議で「外される」ことへの懸念からヨーロッパとウクライナがトランプ大統領に協議の前提条件を要求するために設けられたものだった。これまで米国は停戦のためにはロシアが占領したウクライナ領土の一部をウクライナが譲歩すべきだと主張して議論を呼んでいた。今回の米ロ首脳会談でウクライナ抜きで米国が一方的にロシアと停戦を宣言するのではないかという懸念も出ていた。
しかしトランプ大統領は同日、記者団に対し「今回の会談の第一目標はゼレンスキー大統領も加わる三者会談を迅速に設けることだ」と強調した。続けて「もちろん、彼らが私がその場にいることを望むのであれば」と付け加えた。彼はプーチン大統領に「警告状」も送った。プーチン大統領がウクライナの平和合意に同意しない場合、「深刻な結果を迎えるだろう」と脅した。
◇ ロシアを圧迫するトランプ
米メディアAxiosは、トランプ大統領がこの日ヨーロッパ首脳らとの会議でプーチン大統領と会う目的は停戦および包括的な平和合意が可能かどうかを確認することだと述べたと報じた。トランプ大統領は自由陣営の意見を聞き入れ、停戦目標のためにロシアに「圧力カード」を使うことも示唆したという分析もある。
トランプ大統領は今月6日、ロシア産原油の輸入を理由にインドに25%追加関税を課す大統領令に署名し、いわゆる「二次関税」カードを切った。ロシアと取引する国に対し関税引き上げで制裁を科し、同時にロシアの資金源を圧迫しようとする戦略だ。ロシアの銀行制裁、ロシア産エネルギーの主な取引先である中国への追加関税など、他の圧力カードも挙がっている。
トランプ大統領は戦争以降、米国のウクライナへの安全保障支援も表明した。ゼレンスキー大統領は「トランプ大統領が戦後合意における安全保障策の構想を支持した」と述べた。米国の安全保障はウクライナとヨーロッパ双方にとって重要な要件だった。しかしこれまでトランプ大統領はウクライナへの米国の直接支援はないと明言してきた。その代わり、米国がヨーロッパに販売した武器をウクライナが使えるようにする間接的な支援方式を取った。ただしトランプ大統領がこの日のビデオ会議で安全保障の方法について具体的に言及しなかったとされる。
◇ 「ヨルダン川西岸モデル」解決策を議論か
米国とロシアがウクライナ終戦モデルの一つとして、イスラエルのヨルダン川西岸占領方式でロシアがウクライナ占領地を統制する案を議論したとの報道もあった。英国の日刊紙The Timesの報道である。イスラエルが1967年にヨルダンから西岸を占領した後、事実上統治していることを参考に、ロシアがウクライナ占領地域に独自の統治機構を置き、軍事的・経済的に統制するシナリオである。ロシアによる領土占領を認めないウクライナ憲法を迂回し、ウクライナで国民投票を行わずに事実上領土を譲歩する方式だ。このシナリオ通りなら正式なウクライナ国境は変わらないが、ウクライナ東部のロシア占領地は実質的にロシアが統治することになる。ある情報筋は「当該地域に総督を置き、経済的成果はロシアに入るようになる。ウクライナが絶対的主権を放棄しないため依然としてウクライナだが、現実には占領地ということだ」と語った。
記者:kjwan@hankyung.com

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