概要
- イスラエルが調停国カタールを空爆したことでハマスとの停戦交渉が一層困難になる見通しだと伝えた。
- ドナルド・トランプ米大統領はイスラエルのカタール空爆について批判的立場を示し、米国との関係を考慮したものだと分析されると述べた。
- カタールは米国に仲介役の中止を通告し、国際社会は今回のイスラエルの空爆を強く非難したと伝えた。
ドーハでハマス指導部を攻撃
トランプ「カタールは米国の同盟国
マコ・ルビオに防衛協力協定の締結を指示」
カタール「イスラエルは容認しない」

イスラエルはハマス指導部の排除を理由に調停国カタールにまで空爆を実行した。イスラエルに友好的だったドナルド・トランプ米大統領は異例にもイスラエルを批判した。最近米国と緊密な関係を続けてきたカタールを意識したものだという分析が出ている。
10日、ロイター通信によると、イスラエル空軍は9日(現地時間)、カタールの首都ドーハのカタラ地区内の建物を爆撃した。爆発直後、イスラエル軍は声明を出し「ドーハにいるハマス指導部を標的にした」と発表した。ハマスは最高指導者らが空爆で生き延び、組織員5人が死亡したと主張した。ただし高位幹部が生存したという証拠は別途提示していない。
ベンヤミン・ネタニヤフ首相はこの日、イスラエル駐在米国大使館の行事に出席し「前日、エルサレムのバス停で市民が凄惨に殺害されたことを受け、ハマス指導部を阻止するよう指示した」と述べ「テロ指導者が罰を受けずにいられる時代は終わった」と語った。
イスラエルが2023年にハマスとの戦争を始めて以来、カタールで軍事作戦を行ったのは今回が初めてだ。それまでカタールはエジプトなどと共にハマスとイスラエルの交渉を仲介してきた。
今回の空爆でイスラエルとハマス間の休戦交渉はさらに難航すると見られる。カタールは空爆を受けた後、当面仲介役を中止すると米国に通告したと伝えられている。ロイターは、カタールが国連安全保障理事会に「無謀なイスラエルの行為と地域の安全に対する持続的な破壊を容認しない」と表明したと報じた。
米国は今回の空爆がイスラエルの単独行動だとして距離を置く姿勢を見せている。トランプ大統領はこの日、トゥルース・ソーシャルに「イスラエルがハマスを攻撃しているという報告を米軍から受けた」とし「ネタニヤフ首相が決めたことであり、私が下した決定ではない」と強調した。続けて「主権国家であり米国の近い同盟国であるカタール領土を一方的に爆撃する行為は、米国とともに平和を仲介しようと懸命に努力しているカタールの立場を考慮すると、イスラエルや米国の目標を進展させない」と指摘した。
トランプ大統領は「私はカタールを米国の堅固な同盟国であり友人と見なしており、今回の攻撃の場所について非常に良くないと考えている。ガザ地区のすべての人質が解放され、遺体が送還され、この戦争がただちに終わることを望む」と述べた。彼はカタール国王との通話で「カタール領土でこのようなことが二度と起きないと保証した」と伝え、マコ・ルビオ米国務長官にカタールとの防衛協力協定(DCA)を仕上げるよう指示したと説明した。
イスラエルの今回の攻撃と一定の距離を置いたトランプ大統領の反応は、再選後も米国と緊密な関係を維持してきたカタールへの配慮だという分析が出ている。トランプ大統領は5月にカタールを訪れた際、専用機用の豪華な航空機を贈られたこともあった。
国際社会はイスラエルのカタール空爆を主権の冒涜だとして強く非難した。アントニオ・グテーレス国連事務総長は「カタールの主権と領土保全を露骨に侵害した行為だ」と批判した。
ハン・ミョンヒョン記者 wise@hankyung.com

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