「一寸先も見えない」日本、超緊張…一体何が起きている

ソース
Korea Economic Daily

概要

  • 最近、円の価値がスイスフラン、ユーロなど主要通貨に対して史上最安値に近づいたと報じた。
  • 実質金利のマイナスと政治的不確実性、そして再び注目された円キャリートレードにより円売り圧力が強まっている状況だと伝えた。
  • 日本銀行の基準金利の追加引き上げが実現しない限り円安現象は続くとの見通しが出ていると報じた。

円相場、スイスフランに対して史上最安値を更新

ユーロに対しても最安値が迫る

米国の利下げ見通しでドルに対してのみ横ばい


円キャリートレードの動向を示す

外国銀行の日本支店から本店への送金額

1~7月で12.7兆円…2008年以降で最大


日本の実質金利がマイナスに急落

政治的不確実性で

円売り圧力が強まる

日本円の各国通貨に対する価値の下落が鮮明になっている。円はスイスフランに対して史上最安値を更新し、ユーロに対しても最安値が迫っている。マイナスに落ち込んだ日本の実質金利と政治的不確実性がその背景だ。グローバルヘッジファンドなどが昨年上半期まで円安を加速させた『円キャリートレード』を再開するとの見方もある。

23日、日本経済新聞によると、円・フラン為替は18日に一時フラン1単位当たり187円台まで上昇(円の価値下落)し、史上最高値を更新した。9月に入って更新が続いている状況だ。ユーロに対しても同様だ。19日の為替市場では円・ユーロ為替がユーロ1単位当たり174円台半ばまで上昇し、昨年7月に記録した史上最高値(175円台半ば)を目前にした。

円の価値は英ポンド、ブラジルレアル、メキシコペソに対しても年初来安値水準に落ちた。唯一ドルに対してのみ横ばい圏にある。ドルが年内の米国の政策金利引き下げ見通しで弱含んでいるためだ。日本経済新聞は「ドルに対する円は横ばい圏を維持しているが、ドルを除く多くの通貨に対しては下落が止まっていない」と指摘した。

円売り圧力の一つとされるのが円キャリートレードだ。円キャリートレードは金利の低い円を調達して売り、相対的に金利の高い通貨を買って利ざやを狙う取引手法だ。昨年7月に円/ドル為替が37年余りぶりに1ドル当たり161円台後半まで急騰した歴史的な円安の原因でもあった。昨年7月末に日本銀行の追加の基準金利引き上げをきっかけに円売りポジションは一気に解消され、その後円キャリートレードは姿を消した。

しかし最近になって円キャリートレードが再び人気を取り戻している。それを示す指標の一つが、外国銀行の日本支店が本国の本店などにどれだけ送金したかを示す「本店―支店勘定」だ。日本銀行の統計によれば、今年1~7月の月平均は12兆7178億円まで増加し、2008年(14兆1361億円)以来の最大水準を記録した。

円売り圧力となっている日本の実質金利は低下傾向だ。基準金利から物価上昇率を差し引いた日本の実質金利は-2.2%に落ち込んだ。政治的な不確実性も続いている。事実上次期首相を選ぶ与党・自民党の総裁選後は政局を予測しにくい状況だ。誰が勝っても自民党が少数与党である状況では「財政拡大」を求める野党と手を組まざるを得ないという見方が円売りの理由として働いているという分析だ。

日本銀行の基準金利の追加引き上げ観測が強まれば、円売りに追い風とはならない見込みだ。市場では日本銀行が早ければ10月に基準金利の追加引き上げに踏み切るとの見方が出ている。ただし、日本銀行が実質金利のマイナス幅を大きく縮小する水準まで基準金利を引き上げない限り、円安は続くとの分析もある。

東京=キム・イルギュ特派員 black0419@hankyung.com

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