"1億4000万ウォン払えだと"…米国留学のため荷造り中に『青天の霹靂』

ソース
Korea Economic Daily

概要

  • 米国がH-1Bビザ手数料を従来の1000ドルから10万ドルに大幅引き上げたと伝えた。
  • これによりインドなどの海外人材が米国の代わりに英国、オーストラリア、中国などへ留学や就職先を変える動きが出ていると伝えた。
  • 中国や英国などは海外人材の誘致のため新たなビザ政策を導入するなど競争が激化していると伝えた。

米専門職ビザ手数料100倍に引き上げ

インドの学生らが留学先を変更

中国・英国、新たなビザ政策を準備

インド北部ウッタル・プラデーシュ州ラクナウに住むパリディ・ウパダヤ(18)は、最近コンピューター科学分野の奨学金を得て米国へ留学するために荷造りをしていたところ、呆然とする知らせを聞いた。米政府が先月21日から「専門職ビザ」と呼ばれるH-1Bビザの手数料を従来の1000ドル(約140万ウォン)から100倍の10万ドル(約1億4000万ウォン)に引き上げたというニュースだった。彼は米国で質の高い教育を受け就職すれば多く稼げるだろうと期待して留学準備をしていたが、青天の霹靂を受けた。

ウパダヤの父親は25日(現地時間)、ロイター通信に「ドナルド・トランプ大統領の終わりなき移民攻撃で、娘の(留学)行き先を別の場所に考え直さねばならない状況だ」と打ち明けた。

米国テキサス州ダラスでコンピュータ工学の修士課程を学んでいるあるインド出身の留学生も、8万ドル(約1億1000万ウォン)の借金を抱え不確かな将来に直面している。米移民当局の標的になるのを懸念して匿名を求めたこの留学生は「今の唯一の目標は学位課程を終えてインターンの職を見つけ借金を返すことだ」と述べ、「カナダやヨーロッパなど、私たちを本当に歓迎してくれる場所ならどこへでも行く」と語った。

米国のH-1Bビザは科学・技術・工学・数学(STEM)分野の専門職に就く者が取得でき、抽選で年間8万5000件のみ発行される。このビザがあれば基本的に3年間米国に滞在でき、最大でさらに3年延長するか永住権を申請することもできる。

これまで米国のテクノロジー企業は人材の穴埋めのためH-1Bビザで外国人労働者を雇ってきた。昨年のこのビザ受給者の71%がインド国籍者で、次いで多い中国国籍者は11.7%だった。インド政府の資料によれば、2023年時点で米国に滞在する留学生130万人のうちインドの学生は46万5000人で最多だった。

インド出身のサティア・ナデラ(マイクロソフト(MS)CEO)やスンダール・ピチャイ(グーグルCEO)らもかつて学生の身分で米国に入国しシリコンバレーの最高経営陣へ成長した専門職ビザの受益者だとロイターは伝えた。

しかし最近H-1Bビザ手数料が大幅に引き上げられたことで、インドの学生たちは今や米国の代わりに移民に友好的な別の国を留学先として探している。グローバル教育企業IDPエデュケーションの地域責任者ピユシュ・クマールは「多くの(インドの)学生と保護者が現在状況を見守っている」とし「英国、オーストラリア、アイルランド、ニュージーランドなどが代替案として検討されている」と述べた。

実際、米国が海外の留学生に門戸を閉ざす間に中国をはじめ英国やドイツなどは海外人材を誘致するためより積極的に動いている。中国は科学・技術・工学・数学分野の人材を誘致する新たなビザを来月1日から導入する予定だ。このビザ保有者は雇用や研究職のオファーがなくても中国に入国して学び働くことができる。

英国政府もH-1Bビザに類似した自国ビザの手数料を完全に廃止する案を検討している。フィリップ・アッカーマン駐インド独日大使は最近ソーシャルネットワーキングサービス(SNS)X(旧Twitter)で自国の移民政策に触れ、「ドイツ車のようだ」として「信頼でき予測可能だ」と宣伝した。

ハンギョンドットコム記者 アン・ヘウォン anhw@hankyung.com

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