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イーサリアム フサカ アップグレード…第4四半期の反発の引き金になるか

JOON HYOUNG LEE

概要

  • イーサリアム(ETH) フサカ(Fusaka) アップグレードの最終テストが今月末に行われ、12月にメインネットに適用される予定だと伝えた。
  • 今回のアップグレードによりイーサリアムのネットワーク拡張性手数料削減効果が期待され、これは価格上昇の触媒となり得ると述べた。
  • イーサリアムのステーブルコイン産業の需要増と第4四半期の価格上昇期待により年内5000ドル突破の可能性が指摘されていると伝えた。

今月末に最終テストを控える

成功すれば12月にメインネット適用

ネットワークの拡張性を大幅に改善

価格上昇の触媒となる可能性

"年内5000ドル突破"との観測も

イーサリアム(ETH) フサカ(Fusaka) アップグレードのテストが最終段階に入った。最近弱含みのイーサリアム価格が今回のアップグレードを契機に反発するか注目されている。

22日、業界によると来る28日にイーサリアムのフーディ(Hoodi) テストネットでフサカアップグレードの最終テストが行われる。今月末に予定された最終テストが成功裏に終了した場合、フサカアップグレードは今年12月3日にイーサリアムのメインネットに適用される。

これに先立ち、フサカアップグレードの事前テストは今月1日と14日の二度にわたって行われた。フサカアップグレードの第1・第2回テストはいずれも成功裏に進められたと伝えられている。

アップグレードの核心は「拡張性」だ。イーサリアム財団は「(フサカアップグレードは) イーサリアム拡張性ロードマップの非常に重要な段階」であり、「'ピアDAS(PeerDAS)'をはじめブロブ(blob)の処理量、レイヤー1の性能、ユーザー体験(UX)などを改善する主要な方策が(アップグレードに)含まれている」と述べた。ピアDASはフサカアップグレードのために開発されたブロックチェーンの新技術だ。

イーサリアム(ETH) ネットワークのブロックあたりのブロブ(blob)処理量の推移。写真提供=バンエック(VanEck)
イーサリアム(ETH) ネットワークのブロックあたりのブロブ(blob)処理量の推移。写真提供=バンエック(VanEck)

手数料約70%削減

具体的にフサカアップグレードはピアDASを通じてイーサリアムのレイヤー2ネットワークのブロックあたりのブロブ処理量を従来の6個から48個へと8倍に増やす。ブロブは一種のデータ保存空間で、ブロブ処理量はイーサリアムの拡張性の主要指標とみなされている。ヴィタリック・ブテリン イーサリアム共同設立者は「(フサカアップグレードは) レイヤー2拡張性の核心の鍵」であり「(ピアDASは) 全てが新しい技術なのでブロブ処理量は初期は慎重に増やされる予定だが、その後段階的に拡大していく」と述べた。

市場ではフサカアップグレードがイーサリアム価格に与える影響が注視されている。メインネットのアップグレードがイーサリアム価格の上昇要因となった例は少なくないためだ。フサカ直前のメインネットアップグレードであるペクトラは代表例だ。ペクトラアップグレードが適用された今年5月、イーサリアム価格の月平均上昇率は約41%に達した。イーサリアム価格は昨年3月、ペクトラ直前のメインネットアップグレードであるデンクンアップグレードを契機に4000ドルを突破し年間最高値を記録したこともある。

今回のアップグレードもイーサリアム価格を押し上げる触媒となる可能性が高いとの分析だ。イーサリアムの拡張性と効率が改善され手数料負担が軽減されれば、分散型金融(DeFi・ディファイ)などを中心に需要が増えることは避けられないからだ。業界ではフサカアップグレードによりイーサリアムのレイヤー2ネットワークの取引手数料負担が約70%減少すると見ている。

米資産運用会社バンエック(VanEck)は「ブロブ処理量が拡張されればレイヤー2のロールアップコストが下がり、これはすなわちユーザーの取引費用削減につながる」とし、「結果的により多くのオンチェーン経済活動がイーサリアムのエコシステムに流入するだろう」と分析した。

イーサリアム(ETH)の四半期ごとの価格変動率。写真提供=コイングラス
イーサリアム(ETH)の四半期ごとの価格変動率。写真提供=コイングラス

ステーブルコイン需要が増える可能性も

フサカアップグレードを契機にステーブルコイン産業の需要が増加する可能性が高い点も好材料だ。イーサリアムは既にステーブルコイン流通の核心インフラとして定着していると評価されている。オンチェーン分析プラットフォームRWAxyzによると先月イーサリアムネットワークのステーブルコイン送金量は1兆8100億ドル(約2590兆ウォン)規模で、先月の全ステーブルコイン送金量(約3兆1600億ドル)の約57%に相当する。

オンチェーン分析企業トークンターミナルは「今後3年間でオンチェーン上に1兆7000億ドル規模のステーブルコインが新たに発行されるだろう」とし、「イーサリアムの市場シェアが現在の60%から50%に低下すると仮定しても3年以内にイーサリアムネットワーク上だけで8500億ドル規模の新規ステーブルコインが供給されるだろう」と見込んだ。

イーサリアム価格が毎年第4四半期に好調だった点も投資家の期待を高めている。コイングラスによると2020年から昨年までの約5年間でイーサリアム価格の平均上昇率は約36.4%と集計された。イーサリアム価格が本格的な上昇傾向に入れば年内に5000ドルを超えることも不可能ではないとの見方も出ている。イーサリアムが5000ドルの壁を突破したことはまだない。

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JOON HYOUNG LEE

gilson@bloomingbit.ioCrypto Journalist based in Seoul
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