シャープリンクCEO「来年イーサリアムのTVLが10倍に…RWA・政府系ファンドが主導」

来年、イーサリアム(ETH)ネットワークの総預託資産(TVL)が今年と比べて10倍近く急増するとの見通しが示された。ステーブルコイン市場の拡大と実物資産(RWA)のトークン化、政府系ファンドからの資金流入が相まって、エコシステムが爆発的に成長するという分析だ。

26日（現地時間）、ジョセフ・シャロム（シャープリンク・ゲーミング共同最高経営責任者（CEO））は自身のXを通じて「来年はイーサリアムの採用が多様化する年になるだろう」と述べた。シャープリンクは現在約79万7704個のイーサリアム(ETH)を保有している企業だ。

シャロムCEOはまずステーブルコイン市場の拡大をイーサリアムTVL急増の前提条件とみなした。彼は「現在約3,080億ドルの水準にあるステーブルコインの時価総額が来年末には5,000億ドルに膨らむだろう」と予測した。

全ステーブルコイン取引の半分以上(54%)がイーサリアムネットワークを基盤に行われているため、市場規模の拡大はすなわちイーサリアムネットワークの活性化とTVL上昇に直結するという説明だ。

実物資産(RWA)のトークン化市場への期待感も示した。シャロムCEOは「来年、トークン化資産の運用規模は10倍成長して3,000億ドルに達するだろう」とし、「JPモルガン、ブラックロック、フランクリン・テンプルトンなどウォール街の大手の参入が市場成長の触媒になっている」と分析した。

政府系ファンドの動きも速まると見ている。彼は「かつては仮想資産市場を様子見ることが安全な選択だったが、今は競争激化により状況が変わった」と述べ、「政府系ファンドのイーサリアム保有量とトークン化活動が来年、5〜10倍ほど急増するだろう」と強調した。

このほか、オンチェーン人工知能(AI)エージェントと予測市場の普及がイーサリアムのエコシステムに新たな活力を吹き込むと予想した。