概要
- トランプ大統領は次期Fed議長として即時の利下げを支持する人物を任命すると表明した。
- 最終候補者全員が利下げを支持しており、市場ではFedの独立性への懸念が提起されていると伝えた。
- ハセット委員長はデータに基づけばより大きな利下げも可能だとして投資家の注目を集めていると伝えた。

ジェローム・パウエル米連邦準備制度理事会(Fed)議長の後任選定手続きが最終段階に入った。有力候補とされるケビン・ハセット ホワイトハウス国家経済会議(NEC)委員長を含む最終候補4人がまもなくドナルド・トランプ米大統領と面接を控えているとフィナンシャル・タイムズ(FT)が9日(現地時間)報じた。トランプ大統領は次期Fed候補として「即時の利下げを支持する人物を任命する」と表明するなど、利下げに対する意向を変えなかった。
次期議長候補は全員利下げを支持
FTによれば、トランプ大統領とスコット・ベッセント財務長官は10日にケビン・ウォルシュ元Fed理事と面接する予定で、来週にも候補1人以上の面接日程が組まれている。ベッセント長官がホワイトハウスに次期議長候補4人を絞って提示し、そのうち2人はケビン・ハセット委員長とケビン・ウォルシュ元理事だと伝えられている。FTは「ハセット委員長が依然有力な候補である一方、ウォール街の一部では彼が大統領とあまりに近く、金利を過度に積極的に引き下げる可能性があるとの懸念がある」とし、「追加の面接を続ける決定はハセットの任命が確定的でないことを示している」と説明した。
トランプ大統領は来年1月に次期連邦準備制度理事会の議長候補を指名する予定だ。トランプ大統領は9日、専用機エアフォースワンに同乗していた記者団に「私たちは異なる人を何人か見ようとしているが、私は自分が望む人物が誰かかなりよく分かっている」と述べた。政治専門メディアのポリティコは、トランプ大統領が同メディアとのインタビューで「即時の利下げへの支持が事実上次期Fed議長を選ぶリトマス試験(検証基準)になるのかと尋ねられて『そうだ』と答えた」と報じた。検討対象の候補者全員が追加緩和を支持する姿勢を明確にしたとも指摘した。
ハセット「利下げの圧力に屈しない」
現時点の雰囲気ではハセットの指名が有力だ。米経済メディアCNBCの金融市場関係者向け調査で、回答者の84%はトランプ大統領がハセット委員長を選ぶと予想した。76%は次期議長はパウエル議長よりもハト派的になると答えた。トランプ大統領は2日のホワイトハウス行事でハセットを「潜在的Fed議長」と呼んだこともある。
ただし通常の任期よりハセット委員長が短期間で在任する可能性があるとの見方もある。FTはトランプ大統領がベッセント長官をFed議長に任命したい意向を何度も示してきたが、ベッセント長官は議長職を辞退したと指摘し、もしハセット委員長が短期間Fed議長を務めた後に退けば、トランプ大統領は政権後半にベッセント長官がFed議長になる余地があると説明した。
ハセット委員長の任命に関して、市場ではFedの独立性が脅かされるとの見方が優勢だ。これに対しハセット委員長は大統領の圧力に屈せず、自らの判断で利下げの可否を決めると述べた。ハセット委員長はこの日、ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)が主催した行事で、トランプ大統領がソーシャルメディアのTruth Socialを通じて利下げを指示した場合にどうするかと問われ、「ただ正しいことをすればいい」と述べ、「もしインフレが2.5%から4%に上がっていれば、その場合は金利を下げることはできない」と答えた。続けて「(私の)判断と党派的でないという揺るぎない約束に依拠する」と付け加えた。
今後の利下げ幅については「データが利下げの可能性を示唆するなら、今のようにその余地は十分にある」と述べた。Fedが12月の連邦公開市場委員会(FOMC)で現在見込まれている0.25%ポイントの利下げより大きく金利を引き下げられるかとの質問に、ハセット委員長は「そうだ」と答え、『ビッグカット』(0.5%ポイントの利下げ)も可能だと示唆した。
ハン・ギョンジェ記者

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