ニューヨーク株式市場、AIへの投資心理が回復し3取引日連続で上昇を試みる

エヌビディア、テスラ、マイクロン、パランティア、オラクルなど上昇

地政学的リスクで金·銀·国際原油が上昇

22日（現地時間）、米国株式市場は人工知能（AI）への投資心理が回復し、3取引日連続で上昇を試みている。

米国東部標準時の午前10時時点で、S&P500は0.4%、ナスダックは0.5%それぞれ上昇し、ダウ工業株平均は0.2%上昇した。

AI関連株は一斉に上昇基調を示した。

エヌビディアはロイターの報道で2月中旬までに中国へH200チップを出荷するとの影響で株価が1%上昇した。米国の主要大手メモリーチップ企業であるマイクロン・テクノロジーは来年のメモリーチップのスーパーサイクル期待でこの日も2.7%上昇した。パランティアは1.7%、ブロードコムは0.7%それぞれ上昇した。

最近大幅に下落していたオラクルの株価は、TikTokがオラクルとプライベート・エクイティのシルレイクが参加する新たな合弁会社に米国事業を売却することで合意した後、先週金曜日に続きこの日も上昇した。

寄り付き直後に498ドル近辺まで上昇していたテスラは現時点で上昇幅をやや縮め、487ドル前後で取引されている。

パラマウントスカイデンスはラリー・エリソンがワーナー・ブラザース買収額の40%に相当する404億ウォンを保証すると表明したことでこの日株価が約7%上昇した。ワーナー・ブラザースも3%超上昇した。

地政学的緊張が高まる中、ドルは弱含みとなり、金と銀は史上最高値を更新した。この日、金の現物は1.9%上昇しオンス当たり4,420.65ドルを記録し、銀の現物もオンス当たり69.80ドルと70ドルに迫り史上最高値を付けた。銅もトン当たり12,000ドルを超え、従来の最高値を上回った。

米ドル指数（DXY）は98.2721で0.3%下落し、アジア市場で弱含みだった日本円は1ドル=156.95円で0.5%上昇した。

10年物米国債利回りは1ベーシスポイント（1bp=0.01%）上昇し4.16%を記録した。2年物国債利回りも1bp上がり3.49%を記録した。

ビットコインも9万ドル台の回復に向かい2.1%上昇して89,964.39ドルを記録した。

ウォール街の主要指数は先週後半のハイテク株急騰を受け、S&P 500とナスダック総合指数がそれぞれ0.1%と0.5%上昇し3週連続の上昇となった。ダウは先週0.7%下落し3週連続の上昇を終えた。

米国株式市場は12月の下落分を取り戻し8カ月連続の上昇を続けている。これは2018年以降で最長記録である。

モルガン・スタンレーEトレードのクリス・ラキンは「激しい変動性にもかかわらず、今年はテクノロジー株が市場を押し上げ、12月の米国市場の行方を決めている」と述べた。

ベルウェザー・ウェルスのクラーク・ベリンは「今年は4月の関税導入で変動性が大きい年となり、2026年にも変動性が完全には消えない」と述べた。彼はテクノロジー株が調整局面を続ける中で今後数カ月以内に底を打つと見通している。また、連邦準備制度が今年中盤に新しい議長を選出するまで追加利下げはないが、追加利下げなしでも株価は上昇すると予想している。

投資家はAI関連株が年末までラリーを主導するか注目している。現在、米国市場ではテクノロジー株の高いバリュエーションへの懸念から投資家が市場の割安な部分へ資金を移している状況だ。

ニューヨーク証券取引所はクリスマスイブの24日（水曜日）午後1時（米国東部時間）に早期引けし、クリスマス当日の木曜日は休場する。

キム・ジョンア 客員記者 kja@hankyung.com