世界の錫価格が急騰…5万ドル超で過去最高値

ソース
Korea Economic Daily

概要

  • 世界の錫価格が1トン当たり5万ドルを突破し、過去最高値を記録したと伝えた。
  • AI半導体とデータセンター拡充に伴う構造的な需要急増に、インドネシア・ミャンマーの供給障害が重なったと明らかにした。
  • 国際錫協会などは、2026年を通じて供給不足が続き、1トン当たり5万5000〜6万ドルまで追加上昇する可能性が大きいと見通したと伝えた。

AI半導体の影響

Photo=Shutterstock
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世界の錫価格が年初来、急ピッチで上昇し、史上初めて1トン(t)当たり5万ドルの節目を突破した。人工知能(AI)半導体の需要が急増するなか、主要生産国であるインドネシアとミャンマーの供給障害が重なった結果だ。

22日、ロンドン金属取引所(LME)によると、21日時点の錫スポット価格は1トン当たり5万2150ドルを記録した。わずか2日前の19日(4万7475ドル)に比べて9.8%急騰した水準だ。昨年末(4万900ドル)と比べても、1カ月も経たないうちに約27.5%上昇した。

昨年6月に3万ドル台前半まで下落していた時期と比べると、上昇幅はさらに際立つ。6カ月で60%以上値上がりし、錫の急騰が続いている。

錫価格が急伸する主因は「AI半導体」需要にある。錫は半導体基板を接続する「はんだ(ソルダー)」の主要原料だ。AIデータセンターの拡充と高性能チップの生産増により、錫需要が過去最高水準へと押し上げられている。

一方で供給は逼迫している。世界第2位の生産国インドネシアでは、政府が違法鉱山の取り締まりを強化し約1000カ所の鉱山を閉鎖したうえ、新年の輸出許可(RKAB)更新手続きも遅れ、供給が事実上途絶えている。さらに、世界第3位の生産国ミャンマーでも鉱山の操業停止が長期化し、需給の逼迫が極限に達したとの分析だ。

市場関係者は、錫の上昇基調が当面は崩れにくいとみている。国際錫協会(ITA)など主要機関は、ミャンマーとインドネシアの供給問題が上半期中に完全解決するのは難しいと診断する。鉱業関係者は「供給は限られている一方、半導体や電気自動車など新産業の需要は構造的に底堅い」とし、「2026年を通じて供給不足が続き、年内に1トン当たり5万5000〜6万ドル水準まで一段と上昇する可能性が大きい」との見方を示した。

ソン・サンフン記者 uphoon@hankyung.com

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