エヌビディア「怪物AIチップ」の心臓部はサムスンとSKだけ…追い上げていたマイクロンは脱落

出典
Korea Economic Daily

概要

  • エヌビディアのベラルービン向けHBM4の供給社にサムスン電子SKハイニックスが選定され、マイクロンは除外されたと伝えた。
  • サムスン電子はエヌビディアのHBM4品質テストを事実上通過し、一部物量の出荷を開始してHBM覇権維持に有利な位置を確保したと明らかにした。
  • 汎用DRAM価格の上昇によりHBM4と汎用DRAMの収益性比較が避けられなくなり、サムスン電子がエヌビディアに多様な交渉カードを提示できるようになったと伝えた。

期間別予測トレンドレポート

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次世代AIアクセラレーター「ベラルービン」向けHBM4の供給社選定

「HBM戦争」の主導権を握った韓国半導体

勝機をつかんだサムスン、初期出荷を開始

SKハイニックス、最終局面の最適化作業

早ければ今月HBM4を「同時量産」

HBM3E水準まで上昇したDRAM価格が変数

「サムスン、多様な交渉カードを提示しそう」

人工知能(AI)の時代が開かれた2022年ごろから、メモリー半導体企業の命運を左右してきたのはエヌビディアだ。エヌビディアの高帯域幅メモリー(HBM)サプライチェーンに入れればAI産業の主役となり、入れなかった企業は存在感が落ちた。サムスン電子がそうだった。サムスン半導体を2年間苦しめた危機説は、エヌビディア向けHBM3(第4世代HBM)の供給遅延から火がつき、昨年9月のHBM3E(第5世代HBM)12段の品質テスト通過で沈静化した。

こうした観点から、エヌビディアのベラルービン向けHBM4(第6世代HBM)の供給社にサムスン電子とSKハイニックスが入り、マイクロンが外れたことは意味が小さくないとの見方が出ている。今後1〜2年、エヌビディア向けの大量納入が可能になり、HBM覇権を守れるためだ。

◇高性能HBM4の注文

8日、半導体業界によると、ベラルービンの実機は来る16日、米シリコンバレーで開かれるエヌビディアの開発者会議「GTC 2026」で初めて公開される。正式な発売日は決まっていないが、今年下半期ごろと伝えられている。エヌビディアはAMD、ブロードコムなど競合を圧倒するため、ベラルービンの性能を従来比で5倍以上に引き上げることに総力を注いでいる。世界約80社の協力会社が「怪物AIアクセラレーター」の投入を支えるため、エヌビディアと歩調を合わせている。

エヌビディアは昨年から、HBM4をベラルービンの成功を支える中核部品と位置づけ、メモリー半導体各社に高性能品の開発を促してきた。ベラルービン向けHBM4の動作速度について、国際半導体標準化団体(JEDEC)が定める毎秒8Gbを大きく上回る「10Gb以上」を要求した。容量も増やした。ベラルービンに搭載されるHBM4は16個で、容量は576GBだ。エヌビディアの競合であるAMDの次世代AIアクセラレーターMI450のHBM4容量(432GB)を上回る。

◇マイクロンはベラルービンでは脱落

グローバルメモリー各社は、ベラルービン向けHBM4の納入競争に社運をかけた。HBMが大量搭載されるAIアクセラレーター市場で80%超のシェアを持つエヌビディアを押さえれば、技術力の評価に加え好業績も見込めるためだ。

ベラルービンのHBM4納入競争の勝者は、サムスン電子とSKハイニックスに絞られた。部品社リストにはサムスン電子とSKハイニックスの名が載り、マイクロンは外れた。半導体業界関係者は「ベラルービンのHBM4供給社としてマイクロンは取り沙汰されていない」と語った。

両社のうち、足元ではサムスン電子が先行している。サムスン電子は、エヌビディアが動作速度「毎秒10Gb」「毎秒11Gb」の2本立てで進めているHBM4品質テストを、事実上クリアした。先月には数量は多くないものの、エヌビディア向け完成品の出荷も開始した。SKハイニックスも11Gbテスト通過に向け、エヌビディアと製品最適化を進めている。HBM4用DRAMのウェハ投入からパッケージングまで6カ月以上かかる点を踏まえると、早ければ今月から両社はHBM4生産を開始すると見込まれる。

マイクロンもHBM4をまったく供給しないわけではない。最上位AIアクセラレーターであるベラルービン向けではなく、ルービンシリーズの中位製品に搭載される可能性が高い。

◇汎用DRAM価格の上昇は変数

ベラルービン向けHBM4の割当数量と価格は、まだ決まっていない。一部では、今年HBM3Eを含むエヌビディア向けHBMの総量ではSKハイニックスが半分以上を持っていくものの、ベラルービン向けHBM4に限ればサムスン電子が最大供給社になるとの観測が出ている。サムスン電子は最近、「今年のHBM売上は昨年の3倍になる」と述べ、強い自信を示した。

変数として挙げられるのは、四半期ごとに前四半期比で2倍に上昇している汎用DRAM価格だ。「ソキャン2」などサーバー向け汎用DRAMモジュールのGb当たり価格は1.3ドルで、HBMの主力製品であるHBM3Eと同水準まで上がったとされる。サムスン電子にとっては、DRAMを積層するなど高コスト工程を追加で要するHBM4より、汎用DRAMを多く生産した方が収益性の面で有利になり得る。

ジェンスン・フアン エヌビディア最高経営責任者(CEO)が米シリコンバレーでSKハイニックスのエンジニアと会い、HBM4開発を促したのも、サムスン電子の交渉力が強まることを牽制する狙いだとの分析がある。半導体業界関係者は「サムスン電子はHBM4と汎用DRAMなどを握り、エヌビディアに多様な交渉カードを提示できる」と評価した。

ファン・ジョンス/キム・チェヨン記者 hjs@hankyung.com

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