概要
- 米国・イスラエルとイランの戦争が長期化するほど、フーシ派が紅海を標的にする可能性が高まると伝えた。
- フーシ派が紅海南部、バブ・エル・マンデブ海峡付近の船舶を攻撃すれば、イランのホルムズ海峡封鎖と重なり、世界のエネルギー市場の混乱が拡大すると述べた。
- 2023年のフーシ派によるバブ・エル・マンデブ海峡攻撃が世界の海上原油輸送量に影響しただけに、今後の紅海封鎖の是非が対米交渉のてこになり得ると伝えた。
期間別予測トレンドレポート


ブルームバーグ、欧州当局者の話として報道
戦争が長期化すれば紅海を標的にする可能性↑

イラン側が、戦争が激化した場合に備え、イエメンの親イラン武装組織フーシ派に対し、紅海を通過する船舶を標的とした攻撃の準備を進めるよう圧力を強めていると伝えられた。
イランが米国による追加攻撃の可能性に備え、イエメンのフーシ派が紅海で攻撃に踏み切るよう迫っているという。
30日(現地時間)、ブルームバーグによると、匿名を条件に取材に応じた欧州各国の当局者は、フーシ派指導部が最近イスラエルに向けて弾道ミサイルを発射した後、より攻勢的な行動に出るための選択肢を検討していると述べた。米国・イスラエルとイランの戦争が長期化するほど、フーシ派が紅海を標的にする可能性が高まるとの見方も示した。
特に欧州当局者の1人は、米国がイラン原油輸出の拠点であるハールグ島を掌握しようとすれば、フーシ派が攻撃範囲を拡大するきっかけになり得るとの懸念も示した。フーシ派が紅海南部やバブ・エル・マンデブ海峡付近を通過する船舶への攻撃に乗り出せば、イランによるホルムズ海峡封鎖で危機に陥った世界のエネルギー市場は、さらに大きな混乱に見舞われる見通しだ。
フーシ派は過去に海上交通をまひさせたことがある。2023年、フーシ派はガザ戦争後にパレスチナ支持を表明し、世界の海上原油輸送量の約10%を占める紅海入口のバブ・エル・マンデブ海峡で、タンカーなど商船に対しドローンやミサイル攻撃を行った。これを受け、米国は大規模な空爆を実施した。昨年、米国と停戦で合意した後、フーシ派は紅海での商船攻撃を抑制していた。
フーシ派は、米国に対する交渉力を維持するため、紅海封鎖に関する決定を先送りする可能性もあるとみられる。これに関連し、欧州各国の当局者は、フーシ派がイランの戦争介入をめぐって複雑な判断を迫られているとみている。イラン指導部としては、フーシ派という地域の武装勢力を通じ、主要航路への攻撃の脅威を対米交渉のてこにできるためだ。
イランはフーシ派の最重要の後ろ盾だが、フーシ派が常にイラン指導部の指示に従うわけではないと、ブルームバーグ通信は評価した。同通信は、フーシ派が独自に戦略的な計算をしているとみた。さらに、前回の空爆の被害からなお回復途上にある中で、米国やイスラエルの報復を招く行動は警戒するだろうと分析した。
これに関連し、米国とサウジアラビアの当局も、フーシ派が当面、さらなる戦線拡大や米国・サウジ資産を標的とした攻撃は控えようとしている動きがあると把握しているという。イラン主導のいわゆる「抵抗の枢軸」の中核勢力であるフーシ派は、イランの戦争開始から1カ月となった28日(現地時間)、イスラエルに向けてミサイルを発射し、参戦を公式化した。
今回の戦争では、レバノンのヒズボラやイラクのシーア派民兵など、他の「抵抗の枢軸」勢力が相次いでイラン側に立って軍事行動に出たのとは対照的に、フーシ派は当初、介入を先送りして状況を見守った後、遅れて前面に出た。
これは指導部内で攻撃の強度をどこまで引き上げるかをめぐり意見が分かれていたためと伝えられた。ブルームバーグは、こうした内部調整が長引いたことで、フーシ派の参戦時期も約1カ月遅れたと分析した。
パク・スビン 韓経ドットコム記者 waterbean@hankyung.com

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