概要
- 年初来、キムチ債の発行額は8291億ウォンに達し、カード会社やキャピタル会社、製造業が積極的に市場に参加していると伝えた。
- 人民元建てキムチ債は、韓国のウォン建て債より金利が0.3ポイント以上低く、中国勢の安定した需要を背景に調達コストを抑える手段になっているとした。
- ドル建てのキムチ債発行も拡大しており、信用力の高いカード会社が有利な条件を確保すれば、一般製造業の市場参入も本格化するとの見通しを示した。
期間別予測トレンドレポート



韓国企業が外貨建てで発行する「キムチ債」市場が急拡大している。今年に入ってからの発行額は8291億ウォン(約920億円)に達した。資金調達手段を多様化したいカード会社やキャピタル会社が積極発行しているためだ。ロッテ物産やLG電子も起債に加わった。とりわけ人民元建て債の増加が目立つ。
投資銀行(IB)業界によると、新韓カードは6月、700億ウォン(約78億円)規模のキムチ債発行を準備している。人民元建てとドル建てのどちらにするかを検討している。
ウリカードは5月、3億元のキムチ債を発行した。満期は2年3カ月で、発行金利は年2.15%水準だった。ただ、人民元にスワップした後の実質調達金利は年3%台半ばとされる。ウリカードの2年物の民間評価金利は年3.8%、3年物は年4%台で、0.3ポイント超低い水準で発行したことになる。
このほか、現代キャピタルが6億6000万元、KB国民カードが4億元、LG電子が7億元の人民元建てキムチ債をそれぞれ発行した。5月に発行されたキムチ債5件のうち4件は人民元建てだった。

韓国のAAマイナス格3年物社債金利は、2024年8月の年2.9%水準から6月は年4%へ1ポイント超上昇した。資金を調達する企業にとって、利払い負担がそれだけ重くなったことを意味する。人民元建てキムチ債は、この負担を抑える手段になっている。中国勢の需要が厚く、韓国内でウォン建て債を発行する場合より金利が低く決まりやすい。主な投資家は中国工商銀行(ICBC)やHSBCホールディングス(HSBC)などだ。
キムチ債はウォン相場の下支えにもつながる。発行体は調達した外貨をウォンに替えるため、外国為替市場でドルを売ってウォンを買うスワップ契約を結ぶ。発行額が増えるほど、為替市場での外貨売りも膨らむ構図だ。
キムチ債市場は2011年に年間10兆ウォン(約1兆1100億円、62億ドル)規模まで拡大した。だが、輸出競争力の低下を懸念した当局が発行規制に乗り出し、2013年から発行は止まった。当時のウォン相場は1ドル=1050ウォン前後だった。
ウォン安で対ドル相場が1400ウォン前後で推移すると、韓国銀行は2024年6月、ドル流出を防ぐため機関投資家によるキムチ債への投資規制を再び緩和した。現在は市中銀行や証券会社、保険会社がキムチ債に投資できる。韓国に流入したドル資産が海外債券などに流出するのを抑える狙いがある。
ドル建てキムチ債の発行も増えている。現代カードが2000万ドル、現代キャピタルが5000万ドル、ウリカードが5000万ドル、ロッテ物産が1億ドルのキムチ債を相次いで発行した。IB業界関係者は「信用力の高いカード会社が有利な条件でキムチ債を発行し、調達金利の引き下げに成功すれば、一般の製造業も市場に本格参入するだろう」と語った。
ペ・ジョンチョル記者 bjc@hankyung.com

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