概要
- 米国のステーブルコインを巡る「利息(収益)支払い」規定の公表は遅れる見通しだ。
- 法案には、ステーブルコイン保有者に年率利回り(APY)を提供するプログラムを規制する内容が盛り込まれる見通しだ。
- 利回り支払いを認めるかどうかは、今後のステーブルコイン競争力と金融市場への影響力を左右する重要な変数と位置づけられている。
期間別予測トレンドレポート



米国でステーブルコイン法制を巡る主要論点の一つとなっている「利息(収益)支払い」規定の公表が遅れる公算が大きくなった。
6月16日、クリプト・イン・アメリカ(Crypto in America)の司会を務めるエレノア・テレット氏はXで、ポリティコの報道を引用し、トム・ティリス上院議員が法案修正日程(markup)の明確化を待つ間、ステーブルコインの利回り関連条項を今週は公表しない可能性が高いと明らかにしたと伝えた。
ティリス議員もインタビューで「今週は法案テキストを公表しない」と述べ、公表時期が来週以降にずれ込む可能性を示した。
今回の遅れの背景には、ステーブルコインの利息支払いの仕組みを巡る銀行業界と暗号資産業界の対立がある。現在協議中の法案には、ステーブルコイン保有者に年率利回り(APY)を提供するプログラムを規制する内容が盛り込まれる見通しだ。ウォール街は、こうした仕組みが銀行預金の流出を招くと警戒している。
ティリス議員はアンジェラ・オルスブルックス上院議員とともに、この条項を含む法案文言の調整を進めてきた。銀行業界の懸念を踏まえた修正作業も続いているもようだ。
テレット氏は、法案公表を遅らせる背景について、markup日程が固まる前に過度な外部検証や政治的圧力を避ける狙いがあると説明した。論点を最小限に抑えるため、十分な調整時間を確保する戦略との見方も示した。
市場では、今回の日程延期について、単なる手続き上の問題にとどまらず、ステーブルコイン規制の方向性を巡る利害対立がなお解消していないことを映す動きと受け止めている。特に、利回り支払いを認めるかどうかは、今後のステーブルコインの競争力と金融市場への影響力を左右する重要な変数とみられている。

YM Lee
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