「資金を絞り、利下げも」 次期FRB議長候補ウォシュ氏、綱渡りの承認公聴会へ

出典
Korea Economic Daily

概要

  • 次期米連邦準備理事会(FRB)議長候補のケビン・ウォシュ氏の指名を受け、市場では金利が急騰し、小型株暗号資産が急落したと伝えた。
  • ウォシュ氏は、人工知能(AI)の生産性革命を支えるため金利をより早く引き下げるべきだと主張する一方、FRBの量的緩和(QE)を批判してきた人物だと紹介した。
  • ウォシュ氏は、インフレはFRBの選択の結果だとし、物価安定と量的引き締めFRBの独立性を強調した。トランプ氏の低金利要求と市場の期待の間で綱渡りを迫られていると伝えた。

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写真:Shutterstock
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次期米連邦準備理事会(FRB)議長候補のケビン・ウォシュ氏が4月21日、指名から約3カ月を経て上院の承認公聴会に臨む。半年近く公の場に姿を見せてこなかっただけに、今後の金融政策にどのような方向性を示すのかに市場の関心が集まっている。

ウォシュ氏は長年、インフレ抑制を重視し、FRBの量的緩和(QE)を批判してきた。伝統的な意味では物価安定を優先する「タカ派」とされる。1月下旬にトランプ大統領の指名を受けると、金利は急騰し、小型株と暗号資産は急落した。ウォシュ氏が率いるFRBが量的引き締めを進めるとの警戒が市場で強まったためだ。

一方、トランプ大統領の就任後、ウォシュ氏はパウエル議長体制のFRBがインフレの原因を見誤り、誤った高金利を維持してきたと批判してきた。人工知能(AI)による生産性革命を後押しするには、より早い利下げが必要だとの立場である。このため市場は、同氏がトランプ氏の望む低金利をすぐに実現するハト派なのか、それとも自ら批判してきた肥大化したFRBの「紙幣増刷機」を止めて量的引き締めを進めるタカ派なのか、見極めかねている。

公聴会に先立って公表した冒頭陳述で、ウォシュ氏は「インフレはFRBの選択の結果だ」と述べ、FRBは物価安定という本来の責務に改めて集中すべきだと強調した。同時に、大統領を含む選挙で選ばれた政治家が金利について意見を述べることは、FRBの独立性を脅かすものではないとの認識も示した。「FRBの独立性は自らにかかっている」という考えで、トランプ大統領がジェローム・パウエルFRB議長に公然と利下げを迫り、解任までほのめかしていることが独立性の侵害にあたるとの市場の懸念に反論した形だ。

英フィナンシャル・タイムズは、トランプ氏の低金利要求と市場が求めるFRBの独立性の間で綱渡りを迫られるウォシュ氏の立場について、「彼はトランプ氏の次のスケープゴートになりかねない」と指摘した。

歴代でも最も裕福で、技術や暗号資産に友好的なFRB議長になり得るとされるケビン・ウォシュ氏。①どのような人物か ②同氏が唱える「利下げと量的引き締め」という異色の政策の組み合わせは、どのような論理から生まれているのか ③「トランプ氏の次のスケープゴート」になりかねないと取り沙汰されるのはなぜか――。<ビン・ナンセのすき間なく読むウォール街>で整理した。

ニューヨーク=ビン・ナンセ特派員 binthere@hankyung.com

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