10年来の保守論客もトランプ氏と決別、イラン戦争でMAGA分裂

出典
Korea Economic Daily

概要

  • イラン 戦争 を受け、トランプ大統領の中核支持層である MAGA が分裂していると伝えた。
  • 米保守陣営の論客タッカー・カールソン氏は、トランプ氏の イラン戦争 を批判し、支持を後悔しているうえ、裏切られた思いだと明かした。
  • WSJは、タッカー・カールソン氏がMAGA運動を分裂させる 反戦勢力 の顔となり、両者の友情も粉々になったように見えると診断したと伝えた。

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写真:Shutterstock
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イラン戦争をきっかけに、トランプ米大統領の中核支持層であるMAGA(米国を再び偉大に)が分裂している。米保守陣営を代表する論客のタッカー・カールソン氏は、ドナルド・トランプ米大統領の対イラン戦争を批判し、支持したことを後悔していると明らかにした。

カールソン氏は4月25日、ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)のインタビューで「私はトランプを憎んでいるわけではない。憎んでいるのはこの戦争と、米政府が向かっている方向だ。裏切られた思いだ」と語った。

同氏は「なぜ米政府は自国民のために行動できないのか」と問いかけたうえで、「これはトランプから始まった問題ではなく、世代をまたぐ問題だ」と指摘した。むしろトランプ氏は、体制のほうが自分より強力だと証明したにすぎないとの認識を示した。

カールソン氏は、イラン戦争が始まった2月28日をトランプ大統領との決別の日だったと振り返った。戦争を止めるためホワイトハウスを3回訪れ、昼夜を問わずトランプ氏と電話して働きかけたものの、開戦は阻止できなかったという。

同氏は「トランプは残念ながら、『政府を運営する人々は自分のことしか考えていない』という自らの主張を、自分で裏付けてしまった」と批判した。さらに「そうしたやり方で権威主義体制は運営できても、自由民主主義は運営できない」と強調した。

カールソン氏はCNNやFOXニュースでアンカーを務め、トランプ大統領に最も近いジャーナリストの1人として知られる。2023年からは自身のポッドキャストを始め、現在のフォロワーは600万人に上る。

とりわけ同氏は、JD・バンス副大統領の指名を含む第2次トランプ政権の陣容づくりにも関わった。WSJは、米国で最も人気の高い保守論客であるカールソン氏が、いまやMAGA運動を分裂させる反戦勢力の顔になったと評した。約10年にわたり行動をともにし、現代の保守運動を再編してきた2人の友情は、粉々になったようにみえるとも伝えた。

カールソン氏は4月20日放送の自身のポッドキャストでも、戦争中の大統領を支持したことに自ら苦しむことになるだろうと語っていた。「人々を誤った方向に導いたことを申し訳なく思う」と言いたいとも明かしていた。

2024年大統領選の局面で、カールソン氏はトランプ大統領への支持演説を行うなど、有力な支援者だった。中東を含む海外で「新たな戦争を始めない」としたトランプ氏の公約を支持の理由に挙げていた。

ただ、第2次政権発足後、両者の関係には徐々にひびが入った。カールソン氏は2025年6月、トランプ大統領によるイラン核施設への空爆を批判した。これに対しトランプ氏は、カールソン氏を「変わり者」と呼んで応酬した。カールソン氏は2026年1月には、米国がニコラス・マドゥロ・ベネズエラ大統領を武力で排除したことも問題視した。

その後、カールソン氏は2026年1月、トランプ大統領が石油大手の経営陣と会談する場に同行し、関係は修復に向かうようにも見えた。この際、トランプ大統領はカールソン氏を名指しし、「非常に有名な保守主義者であり、WASPだ」と紹介した。WASPは白人・アングロサクソン系プロテスタントの略で、米上流社会の主流層を指す。

しかし、イラン攻撃前日の2月27日午後10時ごろ、カールソン氏は「われわれは行く」というメッセージを受け取った。イラン攻撃を意味する内容だったという。同氏は当時を振り返り、「本当にこんなことが起きるとは到底信じられなかった」と述べた。

カールソン氏がイラン戦争への批判を続けると、トランプ大統領は4月17日、「タッカーはIQが低く、過大評価されている」と非難した。

パク・スビン 韓経ドットコム記者 waterbean@hankyung.com

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