スペースX上場期待で資金流入の宇宙ETF急落、1週間で9%安も

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Korea Economic Daily

期間別予測トレンドレポート

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写真:Shutterstock
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スペースXの上場期待を追い風に資金を集めてきた宇宙航空テーマの上場投資信託(ETF)がそろって急落した。民間主導の商業宇宙開発企業群「ニュースペース」の株価が足元で弱含んでいるためだ。6月のスペースX上場後に資金集中が本格化すれば、値動きは一段と荒くなる可能性がある。

韓国取引所によると、直近1週間の4月21~27日に騰落率下位10本に入ったETFのうち6本が宇宙航空テーマだった。下落率が最も大きかったのは「ACE米国宇宙テックアクティブ」で、この間に9.83%下落した。「KODEX米国宇宙航空」は8.34%安、「SOL米国宇宙航空TOP10」は8.33%安と、主要商品はそろって7~9%台下げた。

今回の不振は、組み入れ銘柄のニュースペース株の下落が響いた。大半のETFが高い比率で保有するASTスペースモバイル(AST SpaceMobile)は、BlueBird 7衛星の軌道投入失敗を受け、直近5営業日で6%超下落した。エコスターやファイアフライも2桁下落となり、ファンド成績を押し下げた。

運用会社間の商品投入競争が、変動リスクを高めたとの指摘もある。後発組が差別化を狙い、時価総額1兆~2兆ウォン(約1100億~2200億円)規模の「純粋な宇宙企業」の比率を高めたことで、値動きが大きくなったという。運用業界の関係者は「宇宙産業はなお初期段階にあり、単一のイベントでも株価が大きく揺れる高ボラティリティー市場だ」と指摘した。中小型株の比率が高いETFほど、投資家が負う変動リスクは大きくなりやすいという。

6月に見込まれるスペースXの上場も、既存のテーマ株には重荷となる可能性がある。ポートフォリオにスペースXを組み入れるには、これまで保有してきた中小型株を大量に売却する必要があるためだ。売りが出れば、中小型株の株価を押し下げかねない。

「スペースXを上場直後に組み入れる」という戦略自体にも限界がある。韓国の資産運用会社が、現地の大手機関投資家を押しのけて新規公開株を十分に配分されるのは難しいためだ。結局は、上場後に急騰した価格で市場内購入に踏み切る公算が大きい。今後株価が調整すれば、ファンド価格も大きく下落しうる。

スペースXの大規模なオーバーハング(潜在的な売り圧力)も変動要因として意識されている。主幹事側は初期投資家の持ち分を段階的に売却する案を協議しているとされる。この場合も上場後に利益確定売りが継続的に市場へ流入し、株価の下押し圧力となる可能性がある。上場初期の高値圏でスペースXを組み入れたETFは、収益率の振れ幅が大きくなる懸念がある。

ヤン・ジユン記者 yang@hankyung.com

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