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「危なくても構わない」 アルト低迷下で群がる「クライムコイン」、RAVEは9日で約100倍後に96%急落
概要
- アルトコイン市場の低迷が続くなか、短期で急騰したクライムコイン、とりわけレイブダオ(RAVE)が相場操縦疑惑で注目を集めた。
- 専門家は、クライムコインは特定主体に供給量が集中した仕手株に近く、価格変動性が極めて大きいうえ、大きな損失を招く恐れがあると警告した。
- アルトコインの停滞を受け、投資家は高い変動性と短期の高収益に引き寄せられている。ただ、人為的な急騰チャートに惑わされず、プロジェクトのナラティブを綿密に見極める必要があると助言した。
期間別予測トレンドレポート



アルトコイン市場の低迷が続くなか、短期で急騰する「クライムコイン(Crimecoin)」が話題を集めている。クライムコインは「犯罪」と「コイン」を組み合わせた造語で、相場操縦や流通量の集中などを巡って詐欺の疑いが持たれる暗号資産を指す。
とりわけ最近、急騰を演じたレイブダオ(Rave DAO、RAVE)は、相場操縦疑惑の浮上でクライムコインとして注目を浴びている。RAVEは4月9日に0.26ドルだったが、4月18日には26.6919ドルまで上昇した。9日間で約100倍(1万166%)に跳ね上がり、投資家の関心を集めた。
ただ、4月18日に内部関係者によるポンプ・アンド・ダンプ(Pump and Dump、相場操縦)疑惑が持ち上がると、RAVEは1日で96%暴落した。時価総額は約66億2000万ドルから約3億ドルに縮小し、1日で63億ドルが吹き飛んだ計算だ。コインマーケットキャップによると、5月1日時点のRAVEは0.7554ドルで、時価総額は約1億8000万ドルとなっている。
著名なオンチェーン分析者ザックXBT(ZachXBT)は4月18日、Xで「レイブダオのチームのウォレットが全体供給量の90%を独占し、トークンを取引所に大量送金した」と投稿し、内部者による相場操縦の可能性を暴いた。その後、この投稿に大手暗号資産取引所ビットゲット(Bitget)やバイナンス(Binance)の経営陣が「調査を始める」と返信し、RAVEは急落し始めた。
ザックXBTは「相場操縦に加担した当事者に関する証拠を提供する内部告発者には、私費で最大1万ドルの報奨金を支払う」とも表明したうえで、「個人投資家を露骨に搾取する相場操縦は容認できない」と警告した。

もっとも、こうしたザックXBTの活動を巡っては、コミュニティー内で反応が割れている。相場操縦を暴く「公益的な活動」の必要性には共感が広がった一方、一部の個人投資家は不満をあらわにした。
実際、RAVE急落後のXやテレグラムなど、個人投資家が集まるSNSコミュニティーでは、「もうける機会を逃した」「なぜ他のトークンは告発しないのか」「特定のプロジェクトから金を受け取ったのではないか」といったザックXBTへの批判が相次いだ。
RAVEのようなクライムコインを探すための検索エンジンまで登場している。時価総額ランキング21位のミームコア(M)をはじめ、ブロックストリート(BSB)、ピエバース(PIEVERSE)などにもクライムコイン疑惑が持ち上がっている。
専門家は、長引くアルトコイン市場の不振がこうした現象の背景にあると分析する。ビットコインなど大型の暗号資産に資金が集中し、アルトコインが上昇の勢いを失った結果、値動きの荒いクライムコインに注目が集まったという。ただ、高いボラティリティーを狙って無分別に投資すれば、大きな損失を被る恐れがあると警鐘を鳴らす。
タイガーリサーチのユン・スンシク理事は「クライムコインは、特定主体にトークンが集中した『仕手株』に似た構造で、価格変動が激しい」と語った。最近の市場は明確なナラティブを欠く状態が続き、投資家が短期の高収益を期待してこうした資産に流入しているとしたうえで、「誰かが価格をつり上げられるということは、逆にいつでも急落させられるという意味だ。市場全体の信頼を損なう構造であり、極めて危険だ」と強調した。
コルビットリサーチのキム・ミンスンセンター長は「最近はアルトコインの大半が停滞しており、価格変動の大きい銘柄に自然と視線が集まっている」と述べた。さらに「特定勢力が供給量を握るコインは、いつでもプロジェクト側の利益確定につながり得る」と指摘し、「人為的に急騰したチャートに惑わされず、プロジェクトのナラティブを綿密に見極めるべきだ」と助言した。

Uk Jin
wook9629@bloomingbit.ioH3LLO, World! I am Uk Jin.





