経済は堅調、物価は非常事態 韓国銀行が下期に利上げへ

出典
Korea Economic Daily

概要

  • 市場では、韓国銀行が下期に政策金利を年内 1〜2回引き上げる とみられている。
  • 4月の 消費者物価上昇率 は2.6%%となり、原油高などを背景に物価上昇幅がさらに大きくなる可能性が高い。
  • 2.5%%の政策金利 が、8月の金融通貨委員会で 年2.75%%に引き上げられる 可能性が高いとの分析が出ている。

期間別予測トレンドレポート

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写真:Shutterstock
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中東戦争の長期化で物価が急騰するなか、韓国銀行(中央銀行)が2026年下期に金融政策を引き締め方向へ転換するとの見方が強まっている。1〜3月期の成長率は1.7%と堅調な一方、物価は高止まりしているためだ。市場では、韓国銀行が年内に政策金利を1〜2回引き上げるとみている。

ユ・サンデ韓国銀行副総裁は5月6日の物価点検会議で、「今月は物価の上昇幅がさらに大きくなる見通しだ」と述べた。上昇率が2%台後半から3%台に達する可能性を示した発言だ。4月の消費者物価上昇率は2.6%と、1年9カ月ぶりの高水準となった。

韓国銀行は、今月も石油類価格が高い水準を維持するうえ、2025年5月に大きく下落した農畜水産物価格の反動も加わり、物価上昇が続くと分析する。ユ副総裁は、今後の物価の道筋を巡っては中東情勢の展開や、それに伴う原油価格の動向、石油類以外の品目への波及を巡る不確実性が大きいと指摘した。そのうえで、警戒感を持って物価動向を綿密に点検していく考えを示した。

金融通貨委員を兼ねるユ副総裁は5月3日、異例にも「利上げを検討する時期になった」と発言していた。5月6日に追加の物価上昇リスクにも言及したことで、市場では韓国銀行が政策金利引き上げに向けてシグナルを送っていると受け止めている。5月28日の金融通貨委員会で公表されるドットチャートや金融政策方向の決定文を通じ、引き締め姿勢を示す可能性が高いとの観測も出ている。ユ副総裁は「5月の金融通貨委員会のドットチャートの標準分布は上方に移る可能性がある」と語った。2月のドットチャートでは、21個の点のうち利上げを示したのは1個だけだった。

1〜3月期の経済成長率が市場予想を大きく上回り、韓国銀行は景気減速への懸念をやや和らげたもようだ。物価安定に向けた政策余地も確保したとみられる。チョ・ヨング新栄証券研究員は「5月のドットチャートでは、現在の政策金利である年2.5%を0.25ポイント上回る年2.75%に過半の点が集まるだろう」と分析した。8月の金融通貨委員会で利上げに踏み切る可能性が高いとみている。

シム・ソンミ記者 smshim@hankyung.com

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