概要
- トランプ政権がジェローム・パウエルFed議長の解任根拠としてFed本部工事費の過大支出問題を提起していると報じられた。
- 市場ではパウエル議長解任の可能性やそれに伴うリスクが十分に織り込まれていないと指摘されている。
- ドイツ銀行はパウエル議長解任時に24時間以内にドル価値が3~4%急落し、米国債利回りが最大0.4%ポイント上昇する可能性があると予測した。
「大統領が議長解任権を持つ」
市場ではドル安懸念も

ドナルド・トランプ米国大統領が、米国中央銀行(Fed)本部の工事を巡る過大な費用を口実にジェローム・パウエルFed議長の解任を図っているとの見方が浮上した。トランプ大統領は、パウエル議長が利下げ要求に応じなかったことから引き続き解任の圧力をかけている。
ケビン・ハセット・ホワイトハウス国家経済会議(NEC)委員長は、13日(現地時間)ABCニュースのインタビューで、「Fedの改修工事費用がパウエル議長の解任理由になり得るか」との質問に、「ラッセル・ヴォート(ホワイトハウス予算管理局長)がFedに送った照会への回答が大きく左右するだろう」と答えた。
ヴォート局長は、Fedがパウエル議長の在任期間中に本部ビル改修に過度な予算を投じ、関連規定違反が疑われるとし、これに抗議する書簡を10日付でパウエル議長に送付した。ホワイトハウスは、屋上庭園や人工滝、VIP用エレベーター、大理石装飾などを設置し、工事費が当初計画より7億ドル増加して25億ドルに達したと主張した。
また、同氏は「大統領がFed議長を解任する権限があるのか」との問いに、「調査中の事項だが、理由があれば大統領には確かにその権限がある」と答えた。ハセット委員長は次期Fed議長候補の一人としても名前が挙がっている。
ホワイトハウスや共和党の一部からFedの工事費用問題が指摘されたことについて、米国メディアはトランプ政権がパウエル議長の解任理由を探していると見ている。トランプ政権によるパウエル議長解任の現実化を懸念する声も強まっている。ジョージ・サラヴェロス・ドイツ銀行ストラテジストは、レポートで金融市場がトランプ大統領によるパウエル議長の解任リスクを十分に織り込んでいないと分析した。
イベント予測ベッティングサイトのポリマーケットは、パウエル議長の解任の可能性を20%未満と見積もっている。
しかし、サラヴェロス・ストラテジストは「パウエル議長が解任されれば24時間以内にドルの価値が3〜4%急落し、米国債利回りは0.3〜0.4%ポイント上昇する可能性がある」と予測した。
ニューヨーク=パク・シニョン特派員 nyusos@hankyung.com

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