概要
- WSJはスコット・ベセント財務長官がトランプ大統領に対し、ジェローム・パウエルFRB議長解任が市場や経済に及ぼす否定的影響を警告し思いとどまらせたと伝えた。
- ベセント長官はパウエル議長解任の際、金融市場の混乱や後任人事の停滞可能性など投資の不確実性が高まることを指摘したという。
- トランプ大統領はパウエル議長解任計画を否定したが、Fedリーダーシップの問題が投資環境に引き続き影響を及ぼす可能性が示された。

ドナルド・トランプ米大統領が自身の政策金利引き下げ期待に応えないジェローム・パウエル米連邦準備制度理事会(Fed)議長の解任を検討していた際、スコット・ベセント財務長官が逆効果などを挙げて思いとどまらせたとウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)が19日(現地時間)に報じた。
WSJによると、ベセント長官は最近トランプ大統領に対し「なぜパウエル議長を解任してはいけないのか」について言及し、市場や経済に及ぼす否定的な影響を挙げたと伝えられている。
特に先月の連邦公開市場委員会(FOMC)会合を機に、Fed理事たちが年内に2回の政策金利引き下げを示唆しており、市場がトランプ大統領の経済政策に積極的に反応し経済が順調に回っている状況下で、わざわざFed議長を解任する必要はないとベセント長官は主張した。
また、もしトランプ大統領がパウエル議長を解任した場合、パウエル議長が解任効力の停止や取消を求める訴訟を起こす可能性があると指摘した。もし解任の効力が仮処分決定によって停止され、訴訟本案が来年5月までであるパウエル議長の任期満了時点まで終結しなければ、解任の実益はないという論理だった。
一部ではパウエル議長解任後、その後任の人事承認手続きが連邦上院で停滞する可能性があるという指摘もあるとベセント長官は助言した。この場合、ジョー・バイデン前大統領が在任中に任命した人物であり、パウエル議長の側近であるフィリップ・ジェファーソンFed副議長がしばらく議長代理を務める可能性がある。
トランプ大統領は最近、議会の共和党議員にパウエル議長の解任計画について言及したとされるが、16日の記者の質問には「計画はない」と答えた。結局、WSJの報道によればベセント長官がトランプ大統領の説得に成功した可能性があるようだ。
ただしトランプ大統領は総額25億ドル(約3兆5000億ウォン)にのぼるFed本部ビル改修費の「過剰支出」問題を指摘し、パウエル議長の責任の有無なども検討すると述べたため、まだパウエル氏の任期中の解任可能性が完全には消えていないようだ。
トランプ大統領は16日、オンラインメディア「Real America's Voice」との電話インタビューで「パウエル議長が任期満了前に辞任すると思うか」との質問に「彼が辞めたいのであれば非常に素晴らしい。それは彼次第だ」と答えた。
Ko Jung-Sam 韓経ドットコム記者 jsk@hankyung.com

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