トランプ激怒…「110年の歴史」月次雇用報告書は中止されるのか

ソース
Korea Economic Daily

概要

  • Heritage Foundation主席エコノミストのE. J. Antoniは、United States 労働統計局の月次雇用報告書の発表を中止し、四半期データに切り替えるべきと主張した。
  • この方針が実施されれば、市場投資家は信頼性低下とデータアクセスの縮小による混乱を懸念しているという。
  • 月次雇用報告書の発表中止は、United States 労働市場の重要指標であるため、政府によるデータ介入の可能性への懸念が高まっている。

次期労働統計局長「四半期ごとの発表に変更すべき」


トランプも雇用指標に不満

新労働統計局長指名者E. J. Antoni

「月次発表は過大集計される可能性がある」


統計の揺れに市場では懸念

「自身に都合の良いデータだけを求めている

MAGAの帽子を脱がなければ信頼されない」

Donald Trump アメリカ合衆国大統領が新たな Bureau of Labor Statistics(BLS)局長として指名した Heritage Foundation主席エコノミストのE. J. Antoniが、BLSの月次雇用報告書の公表を中止すべきだと発言した事実が12日(現地時間)に明らかになり、議論を呼んでいる。この報告書は United States の雇用市場の状況を示す重要な指標で、1915年から発行されている。

◇「データの信頼性が低い」と主張

Antoni BLS局長指名者は、今月4日に Fox News Digital とのインタビューで「月次雇用報告書のデータは信頼しがたく、しばしば過大に集計される傾向がある」と批判したことが後から報じられた。彼はインタビューで、「経済において雇用がどれだけ増減しているかすら明確でないのに、企業はどうやって経営計画を立て、Federal Reserveは金融政策を実行するというのか」と述べ、「即時に解決すべき深刻な問題だ」と強調した。さらに、問題が解決されるまで「月次雇用報告書の公表を中止し、代わりに速報性は劣るがより正確な四半期データを引き続き公表すべきだ」と主張した。このインタビューは、Trump大統領が Antoini を次期BLS局長に指名する1週間前の今月11日に行われたが、関連内容が後から明らかになり議論となっている。

Trump大統領は今月1日、BLSが市場予想を下回る7月の雇用指標を公表し、既存の5月・6月の雇用増加数値を大幅に下方修正したことを受けて、Erica Groshen BLS局長を突然解任した。続けて5日には、BLSが Joe Biden 前大統領時代の雇用増加幅を過大に、そして自身の任期にはそれを過小評価したとし、「(データが)意図的に共和党と自分を悪く見せるために操作された」と発言した。

◇「まずMAGAの帽子を脱ぐべき」と批判

Antoni 指名者にも理由がないわけではない。データの収集率向上や新技術導入を進めたいという考えもある。BLSは電話や対面での調査方式により6万世帯および12万事業所から回答を集めてきた。同じ方式を何十年も維持してきたが、調査回答率は10年前の90%から70%未満に低下し、見直しの必要性が指摘されてきた。BLSもオンライン回答の追加収集など方法改善を長期的に進めていた。予算不足も統計品質に影響している。BLSは生産者物価の下位項目300以上の集計を中止。調査対象世帯数の削減圧力も受けている。

特に最近の雇用統計が大幅に修正されたのは、企業からの回答が遅れ、データが遅延し、遅れて収集されたデータの事後反映割合が高まっているためだと Wall Street Journal(WSJ)は伝えている。

しかし市場では、Antoni指名者が単なるデータ品質改善だけを目指しているわけではないという懸念が広がっている。American Enterprise Institute所属のStan Veuger上級フェローは Financial Times(FT)に「信頼でき、極端に党派的でない人材をTrump大統領が選ぶだろうという期待があったが、Antoni指名者はその正反対」だと話し、「彼の経済政策に賛同する人でさえ、彼の資格がないと考えている」と述べた。Jessica Ridl Manhattan Institute上級フェローは「(Trumpの意向に反する)正確なデータを発表すれば解任されるような職を信頼できるエコノミストが務めることはないだろう」とFTで語った。WSJの社説は、「Antoni指名者がBLSデータに対する大衆と市場の信頼を得るには、MAGA(Make America Great Again)の帽子を脱ぐ必要がある」と指摘した。

Michael McKee Bloomberg TV記者は「この指標は発表が遅れ、修正もあるが、毎月得られる中で最も信頼できる指標だ」とし、「BLS局長にこの統計発行を中止する権限があるかどうかも不確かだ」と述べた。

Washington Post(WP)によると、BLSの月次雇用報告書は1915年から発行されてきた統計で、新規雇用者数や失業率などが含まれ、産業界・投資家・政策立案者はもちろんFederal Reserveまでも United States 労働市場の状況を測る重要な基準とされてきた。そのため、BLSが月次雇用報告書の公表を中止し四半期報告に置き換えると、むしろ市場では雇用データが政府の都合の良いように加工されるのではという不信が高まる可能性がある。

ワシントン=イ・サンウン特派員 selee@hankyung.com

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