概要
- 日本は国債利回りの上昇とともに来年国債利息だけで13兆円に達するなど、財政負担が過去最大であると伝えた。
- フランスも政治的不安と政府の緊縮政策の影響で10年物国債利回りが年3.53%まで急騰し、国債・株式市場が不安定になったと述べている。
- 両国ともに国家債務の増加とそれに伴う金融市場の変動性が拡大し、投資家のリスク管理の必要性が高まっていると伝えた。
国家債務の罠…日本は来年国債利息だけで13兆円、フランスは内閣まで「揺らぐ」
日本、GDP比政府債務「236%」
10月の利上げ期待が高まる中
10年物国債利回り、17年ぶりの高水準
来年予想金利高騰で国債費増加
元本償還分含めて32兆円「過去最大」
「3.3兆ユーロ」の借金に直面するフランス
政府の財政引き締め加速に野党が反発
政治不安で国債・株式市場が「揺れる」
10年物 年3.53%…3月以降最高値
CAC40指数、一時2%台に急落

日本とフランスは国家債務のブーメランに直撃されている。日本は利上げの影響で来年の国債利息だけで120兆ウォンを超える見通しだ。今年より国債利息負担が24%増加することになる。フランスでは国家債務削減を目指す政府と、これに反対する野党が対立し、内閣が崩壊の危機に瀕している。政治的な不安からフランスの金融市場も動揺した。
日本政府は来年、国債利息支払だけで約13兆円を負担するとみられている。今年より24%増で過去最大になる見通しだ。日本銀行の政策金利引き上げ予想や野党の消費税減税推進などにより国債利回りが上昇(国債価格は下落)しているためだ。
27日日本経済新聞によると、日本財務省は前日に提示した2026年度予算要求で国債利息支払費に13兆435億円(約123兆ウォン)を計上した。最近の長期金利上昇により利息支払費の計算基準となる予想金利を今年の年2.0%から来年は年2.6%へと引き上げた影響だ。元本償還分を加えた全体の国債費は32兆3865億円で、今年より15%増加する。年間国債費が30兆円を超えるのは初めてである。
財務省が来年の予想金利を年2.6%としたのは、最近長期金利の指標である10年物国債利回りが連日上昇しているためだ。10年物国債利回りは同日、一時17年ぶりの最高値となる年1.625%を付けた。20年物(年2.65%)、30年物(年3.235%)、40年物(年3.435%)もそれぞれ上昇した。
国債利回りの上昇は、最近の物価上昇を受けて日本銀行が政策金利を追加で引き上げるとの観測が広がっているためである。市場では日本銀行が早ければ10月にも政策金利を引き上げると見ている。日本銀行は今年1月に政策金利を年0.25%から年0.5%に引き上げ、その後7月までに4回開かれた金融政策決定会合ですべて据え置いてきた。日本経済新聞は「日本銀行が政策金利の引き上げに踏み切り、『緩和政策の宴』が終わった」と指摘した。
与党自民党が衆議院(下院)、参議院(上院)でともに「少数与党」に転落し、財政支出圧力が高まっていることも国債利回り上昇の要因とされる。円滑な政権運営のために協力が必要な野党が消費税減税などを求めているためだ。市場では日本政府が赤字国債を発行して財政悪化を招くのではないかとの懸念が高まっており、安全資産として代表される日本国債が敬遠される理由でもある。日本経済新聞は「長期金利の上昇は財政負担を増やし、さらなる金利上昇という悪循環につながりかねない」とした。
国債費が雪だるま式に膨らむ根本原因は政府債務の急増である。日本の国債発行残高は昨年末で1105兆円に達した。昨年の国内総生産(GDP)比政府債務比率は236.7%で世界最大だ。金利がわずかに上昇するだけでも国債費は急増する。
政府債務は少子高齢化による社会保障費の急増で年々拡大している。来年の日本政府の予算要求額は120兆円台に達し、過去最大になる見込みだ。うち福祉予算が必要な厚生労働省は過去最大の34兆7929億円で最も多い。石破茂日本首相は5月の参議院(上院)予算委員会で「日本の財政状況は非常に良くない」「ギリシャよりも悪い」と述べた。
国家債務警報…揺れる市場
フランス国債利回りが急騰した。政府が国家債務増加を抑制するために財政支出削減策を打ち出したことに野党が反発したためだ。フランソワ・バイル首相が緊縮予算案を掲げ議会に信任投票を要請すると、内閣崩壊のリスクが強まり国債市場が動揺した。
金融情報サイトインベスティングドットコムによると、フランス10年物国債利回りは26日(現地時間)、年3.53%まで上昇した。3月以降の最高値だ。1年前より0.5ポイント以上上がった。欧州市場で安全資産とされるドイツ10年物国債(年2.72%)との差が0.8ポイントまで広がった。投資家がフランス国債にそれだけリスクプレミアムを求めているということだ。
フランス株式市場も揺れた。フランス証券市場を代表する指数であるCAC40(時価総額上位40企業で算出)はこの日一時2%台まで下落した。午後に入って下落幅を一部縮小し1.7%安で取引を終えたが、不安は続いている。
フランス金融市場が衝撃を受けた背景には政治的不安がある。バイル首相は前日、緊縮財政予算案の可決を目指し、翌月8日に下院で内閣信任投票を要請すると明らかにした。政府を攻撃する口実を探していた野党は一斉に不信任に賛成する構えだ。結果としてフランス政界は混乱に陥っている。
昨年もミシェル・バルニエ首相が率いる内閣が議会による不信任を受けて崩壊した。議会不信任で政府が倒れたのは1962年のジョルジュ・ポンピドゥ内閣以来初めてだった。昨年も歳出削減を含んだ予算案の合意失敗が理由だった。
バイル首相は前日の記者会見で、国家財政がもはや手の施しようがない状態に陥っており緊縮財政が必要だと述べた。国際通貨基金(IMF)によると、フランスの国家債務は昨年時点で3兆3000億ユーロ(約5351兆ウォン)だった。フランスの国内総生産(GDP)比で113%レベルだ。ドイツ(63.8%)、オランダ(43.2%)、フィンランド(8.5%)など欧州他国より高い。コロナ19拡大やロシア発のエネルギー危機対応、各種福祉支出拡大が国家債務増加要因である。昨年のフランス政府支出規模はGDP比57.4%に達した。
バイル首相は、フランス国民は現実の深刻さをまだ認識していないとし、ショック療法として「政府信任投票」カードに出たとした。緊縮財政に対し世論の反発が大きい中、議会の信任を得て政策推進の原動力とする狙いだ。
しかし、フランスメディアはバイル首相の議会信任投票要請を「自殺行為」と評した。議会内の中道路線の与党勢力が絶対多数を確保できていない中、左右勢力が政府方針に強く反発し信任投票の可決は難しいという理由からだ。野党による政府不信任の脅威に、エマニュエル・マクロン大統領は「政治勢力は妥協と安定の道を探し、それにふさわしい役割を果たすべき」と強調した。野党は大統領辞任を要求しているが、マクロン大統領は「大統領職は選ばれた使命を全うし、国家のため正しいと信じることをするものだ」「最後の瞬間まで続ける」と一蹴した。
議会多数が不信任に票を投じればバイル内閣は崩壊する。この場合、マクロン大統領は後任首相の任命、議会解散などを選択できる。マクロン大統領は議会解散を避ける意向とされる。議会解散で総選挙となれば極右や極左が躍進する可能性があるためだ。
東京=イルギュ キム特派員/ジュワン キム記者 black0419@hankyung.com

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