概要
- 米国の政策金利引き下げ期待により、金と銀の先物価格が史上最高値を更新したと伝えた。
- 直近1週間で関連ETFの収益率が5%%前後に跳ね上がり、金採掘企業への投資商品も強含みを見せたと報じた。
- 市場専門家は年末まで金と銀の価格が上向くと予想しており、金価格はトロイオンス当たり4000ドルに達する可能性もあると見ている。
市場は米国の利下げに賭けている
金・銀ETF 1週間で5%前後上昇
ドル安・米国債利回りの低下
希少価値を持つ商品が金の上昇を促す
「トロイオンス当たり4000ドルも可能」
金と銀の先物価格が上昇している。米国中央銀行(Fed)の利下げが差し迫っているとの見方が貴金属の価値上昇への期待を高めた。利下げは一般に通貨価値を下げ、希少価値を持つ商品の価格上昇を引き起こす。世界的な景気減速と米国の関税政策に関する不確実性も安全資産の見通しを後押しする要因と挙げられる。

◇金採掘ETFも収益率が急騰
2日、韓国取引所によると、金と銀に投資する上場投資信託(ETF)は先週(8月26日~9月1日)の間に5%前後上昇した。金先物価格を追跡するレバレッジ商品『ACE 金先物レバレッジ(合成H)』はこの期間に7.66%上昇した。国内の上場ETF約1000銘柄のうち7番目に高い収益率だ。
『KODEX 銀先物(H)』は同期間に5.93%上昇した。『TIGER 金銀先物(H)』『KODEX 金先物(H)』『TIGER 金先物(H)』もいずれも4%前後の収益率を出した。
金と銀の先物価格は史上最高値の上昇を続けている。米ニューヨーク商品取引所で12月受渡分の金先物価格は1日(現地時間)時間中に史上最高のトロイオンス当たり3578.2ドルに達した。金価格は直近1年間で42%急騰した。同期間の米国代表指数であるナスダック100の上昇率(19.62%)を2倍以上上回る成績だ。
銀先物もトロイオンス当たり40ドルを軽々と超える水準で取引されている。12月受渡分を基準に時間中に42ドルに迫る41.9ドルを記録した。銀先物価格が40ドルを突破したのは2011年以来14年ぶりだ。
金価格が上昇すると金採掘企業に投資するETF価格も強含みになる。直近1週間で5.09%上昇した『HANARO グローバル金採掘企業』が代表例だ。ニューモント、アグニコイーグルマインズ、バリック・マイニングなど北米・豪州の金採掘企業株に投資する商品である。
◇金先物がトロイオンス当たり4000ドルの見通しも
専門家は米国の政策金利引き下げが差し迫っているとの期待が金価格を押し上げたと分析した。今月16~17日に開かれる連邦公開市場委員会(FOMC)で政策金利を0.25%ポイント引き下げるという見方に勢いがあるためだ。ジェローム・パウエルFed議長は先月のジャクソンホール演説で「金融政策を緩和できる」との趣旨の発言をした。最近の市場予想に沿った水準で出た個人消費支出(PCE)物価指標も利下げ見通しを後押しした。
世界の株式市場の不安も安全資産である金の上昇を促す要因だ。最近、ドナルド・トランプ米大統領はリサ・クックFed理事を解任し、Fedの独立性に対する懸念と米国金融システムの不安を高めた。トランプ大統領の相互関税が権限の乱用である可能性があるという趣旨の米連邦控訴裁判所の判決は世界金融市場の行方を予測しにくくした。
証券業界は年末まで金と銀の価格が上向くと見ている。ファン・ソンヒョン ユージン投資証券研究員は「政策金利をめぐる米国の政治的対立で安全資産志向が強まり、ドル安と米国債利回りの低下も金価格の上昇を促した」と述べ、「銀も供給制約で高値が維持されるだろう」と説明した。
金価格がトロイオンス当たり4000ドルに迫るという見方も出ている。ローゼンバーグリサーチは「Fedが最終的に政策金利を3%まで下げ、ドル価値が適正な水準を維持すれば金価格はトロイオンス当たり3800ドルまで十分に上昇するだろう」と予想した。続けて「市場の不確実性が続き、各国中央銀行の金買いが続けば4000ドルも可能だ」と分析した。
ヤン・ジユン 記者 yang@hankyung.com

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