[韓経エッセイ] デジタル金融が変えつつある世界

ソース
Korea Economic Daily

概要

  • 釜山デジタル資産取引所(BDX)の 'ビダン' プロジェクトは、金・原材料などの 実物資産ブロックチェーン で透明に取引しようという試みだと伝えた。
  • ステーブルコインと AI の結合により、決済、投資、リスク管理など主要な 金融サービス の自動化が進んでいると述べた。
  • デジタル金融の競争力は 技術 そのものではなく、その コードの背後にいる人の信頼 であると強調したと伝えた。

ソ・ジョングン 釜山技術創業投資院長

お金が姿を消しつつある。財布の代わりに携帯電話が、紙幣の代わりに数字が、窓口の代わりにアプリが私たちの日常を満たしている。変化の速度は息が切れるほど速いが、本質は依然として同じだ。金融の歴史は技術の進展だけでなく、信頼のあり方が変わってきた歴史でもある。現金が手の感触で信頼を与えていた時代があり、カードはプラスチックに包まれた信頼だった。今や目に見えないデータが信頼の席を引き継いでいる。

ブロックチェーンはその信頼の言語を書き換える技術だ。誰も改ざんできず、皆が同時に記録する構造。ビットコインはその上に生まれた。中央が消えた世界、皆が銀行になる実験だった。しかし完璧ではなかった。価格は乱高下し、信頼の重みに耐えるには不安定だった。そこで登場したのがステーブルコイン、揺らがないデジタル通貨だ。

このような変化の波の上で、釜山でも新たな挑戦が起きている。海運と貿易金融の中心地である釜山は、資金と商品の循環する都市だ。韓国で初めてのブロックチェーン規制特区でありデジタル金融都市として、信頼のあり方を技術で拡張する実験を続けている。釜山デジタル資産取引所(BDX)の 'ビダン(Bdan)' プロジェクトは、金・原材料などの実物資産をブロックチェーンで取引しようという新しい試みだ。取引過程が透明に記録され、改ざんが難しいという点で、ビダンは「技術で証明される信頼」の可能性を示している。この流れは市民の日常にも広がっている。地域通貨 'ドンベクジョン' は地域内で信頼を循環させるもう一つの実験だ。

人工知能(AI)がこの変化を支えている。AIは異常取引を検知し、複雑な金融手続きを単純化する。AIは計算の道具を越えて、人の金融行動を代わりに考え実行する支援者へと進化している。ステーブルコインと結合したAIは決済や投資、リスク管理までを自動で処理し、「動く金融」の時代を開いている。しかし技術がいくら進んでも本質は変わらない。我々が信じるのは技術そのものではなく、技術を作った人だ。デジタル金融の本当の競争力はコードではなく、そのコードの背後にいる人の信頼だ。

釜山の実験が特別な理由もここにある。ここで試みられているブロックチェーンとAIは単なる産業戦略ではなく、'信頼を技術に翻訳しようとする都市の試み'だ。ビダン・プロジェクトとドンベクジョン、そしてAIを基盤とした様々な金融実験は、技術で都市を変えるだけでなく、人の信頼で金融を再構築しようとする過程だ。

もはや金融は金融機関の窓口の中に留まらない。画面の中のデータが金銭になり、アルゴリズムが信頼に代わる。しかし技術の方向を決める主体は依然として人だ。釜山がデジタル金融都市へと飛躍するということは、技術で都市を変えるのではなく、信頼で未来を設計するという宣言だ。そしてその信頼の未来を釜山が自ら証明してみせる大胆な挑戦だ。

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