概要
- 高市首相の財政拡大と金融緩和政策の予告で日本株が強含みになり、日経平均が連日過去最高値を更新したと伝えた。
- しかしながら、こうした金をばらまく政策が既に3%台となっている日本の消費者物価を刺激し、インフレへの懸念が高まっていると報じた。
- また政府債務が史上最高水準に達し、国債利回りの上昇とそれに伴う利払い負担の増加で財政悪化の可能性が高まったと伝えた。
高市早苗、日初の女性首相就任
日株、2日連続で最高値更新
財政拡大期待で海外投資家の買い
日経、前日比0.27%上昇
「金をばらまく」予告…物価刺激か
選挙で赤字国債発行にも言及
来年の政府債務、過去最高を予想

高市早苗自民党総裁が21日、140年の日本の内閣制度の歴史で初の女性首相に就任した。財政拡大と金融緩和で「アベノミクス シーズン2」を予告した高市時代の到来で日本株は上昇し、円は下落した。いわゆる「高市トレード」だ。しかし、日本がインフレの局面に入る中、デフレ克服のために進められたアベノミクスが逆効果を招くという指摘も出ている。
◇ ガラスの天井を破った強硬保守
高市氏はこの日、衆議院(下院)臨時国会で行われた首相指名選挙の第1回投票で、465票のうち過半数を上回る237票を獲得して第104代首相に就任した。高市氏は4日に自民党総裁に選出された後、首相指名が有力視されていたが、26年間にわたり連立を組んできた中道保守の公明党が政治資金規制に関する見解の相違を理由に連立を離脱し、首相選出が不透明になっていた。彼は前日、大阪を拠点とする右翼傾向の第2野党・日本維新の会と連立を組むことに成功して首相に指名された。
本州西部の奈良県出身の高市氏は神戸大学経営学部と松下政経塾を卒業した。松下政経塾は、松下幸之助・パナソニック創業者が日本を率いるリーダーを育てるために1979年に設立した私設の教育機関だ。高市氏が日頃尊敬する人物として松下を挙げる理由である。米連邦議会などを経て1993年に衆議院に初当選した高市氏は安倍晋三元首相と国会入りの同期だ。その後「ガラスの天井」を破り、強硬保守の政治家としての立場を確立してきた。彼は安倍元首相の政策路線を継承し「女性の安倍」とも呼ばれる。
◇ 株価上昇・円安
高市首相の登場を受け、この日の日経平均は前日比0.27%高の49,316で取引を終え、過去最高値を更新した。前日に史上初めて49,000を超えたのに続き、この日も上昇し50,000突破が目前となった。証券業界は「海外投資家の間で高市氏が財政拡大と金融緩和を推進するという期待が高まり、日本株の買いが拡大した」と分析した。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は日経平均が年内に51,000まで上昇すると見ている。
この日の午後、高市首相の選出直後に円・ドル為替は上昇(円安)した。東京外国為替市場で円・ドル為替は一時、前日比でドル当たり約0.8円上昇し、151円台半ばで推移した。先月までドル当たり140円台後半で取引されていた円は、高市氏が自民党総裁に選出されて以降、ずっと150円を上回っている。金融政策では「ハト派」と見なされる高市氏の選出で、日銀が今月30日の金融政策決定会合で政策金利の追加利上げに踏み切るのは難しいとの観測が強まり、円の売りが拡大した。
◇ 「金をばらまく」で物価刺激の懸念
アベノミクス シーズン2は、日本の消費者物価が3%台の上昇傾向を続けている局面では適切でないという指摘も出ている。『金をばらまく』政策が物価をさらに刺激するリスクが大きいという理由からだ。高市氏が就任後、物価対策を最優先で進めると表明したこととも矛盾するという見方だ。
高市氏が総裁選の期間に赤字国債の発行まで容認する考えを示した後、国債金利も動揺している。最近の10年物国債利回りは年1.700%を記録し、17年ぶりの高水準に急騰した。財政悪化への懸念が広がったためだ。
国債利回りの上昇により、日本政府は来年の国債利払いだけで約13兆円を負担する見込みだ。今年より24%増え、過去最大となる見通しだ。根本的な原因は巨額の政府債務だ。昨年の日本の国内総生産(GDP)比の政府債務比率は236.7%で世界最高だ。
市場は高市政権で影響力を発揮すると見られる麻生太郎自民党副総裁に注目している。長年財務大臣を務めた麻生副総裁は「財政規律論者」と評価されている。
東京=キム・イルギュ特派員/チェ・マンス記者 black0419@hankyung.com

Korea Economic Daily
hankyung@bloomingbit.ioThe Korea Economic Daily Global is a digital media where latest news on Korean companies, industries, and financial markets.



