足元でイーサリアムが3,200ドルまで反発したものの、ネットワーク利用の減少とマクロ経済の不確実性を背景に、上値余地は限定的との見方が出ている。 14日(現地時間)のCointelegraphによると、イーサリアム(ETH)は最近3,200ドル近辺で取引されているが、過去60日間にわたり3,300ドル以上の水準に定着できていない。ネットワークのアップグレードが続く一方、市場では2026年中の4,000ドル回復の可能性を低く見ている。 イーサリアムの値動きは、昨年11月以降、暗号資産の時価総額全体と似た動きを示している。個別エコシステムの問題というより、分散型アプリケーション(DApp)全般の利用減少とマクロ経済リスクが投資家心理を圧迫しているとの分析だ。短期的には上値が抑えられる可能性が高いとの評価が出ている。 実際、オンチェーン指標も弱含みを示している。DefiLlamaによれば、直近2週間の分散型取引所(DEX)の総取引高は約1,504億ドルと、2025年1月に記録した最高値から55%減少した。イーサリアム基盤のDEX取引高は昨年10月の高値から約65%縮小し、ネットワーク手数料も約87%急減した。 ただし、レイヤー2ネットワークを含むエコシステムの影響力は依然として大きい。Base、Arbitrum、Polygonなどのレイヤー2を合算すると、イーサリアムはDEX活動全体の約50%を占めている。総預かり資産(TVL)ベースでも、イーサリアムはTRON、Solana、BNBチェーンなどを上回り、機関投資家の選好を維持している。 競合ネットワークの台頭は重荷だ。Solanaは取引数ベースで上位10のブロックチェーンを合計したより多くのトランザクションを処理しており、利用者にとってはより低コストで高速な処理を提供している。機能面での差別化が薄れるなか、イーサリアムの価格回復は需要回復の有無に左右されるとの見方だ。 市場では、イーサリアムが3,200ドルを支持線へと転換できるかが短期の焦点とされる。米国経済の不確実性が続くなか、暗号資産全体のリスク選好が戻らなければ、4,000ドル再挑戦までには時間を要するとの見方が優勢だ。
1月 13日一般ニュース